※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
宿敵を破って優勝、明治杯を受賞した女子57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
2019年明治杯全日本選抜選手権最終日は6月16日、東京・駒沢体育館で男女9階級のファイナルまでが行われ、オリンピック・チャンピオン同士の頂上決戦、女子57kg級決勝は川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が伊調馨(ALSOK)に6-4で勝利。世界選手権の代表決定を7月6日のプレーオフに持ち越した。
男子フリースタイル65kg級決勝は、リオデジャネイロ・オリンピック57kg級銀メダリストの樋口黎(日体大助手)が昨年の世界王者の乙黒拓斗(山梨学院大)を破り、同じくプレーオフで世界選手権の代表切符を争う。女子50kg級決勝は須﨑優衣(早大)がリオデジャネイロ・オリンピック48kg級優勝の登坂絵莉(東新住建)を破り、前日に勝った全日本チャンピオンの入江ゆき(自衛隊)とのプレーオフに臨む。
男子グレコローマン60kg級決勝は文田健一郎(ミキハウス)が全日本選手権に続いて太田忍(ALSOK)を破り、世界選手権の代表に内定。女子53kg級の向田真優(至学館大)と同68kg級の土性沙羅(東新住建)も勝って世界選手権出場を引き寄せた。
現役世界王者を破った男子フリースタイル65kg級の樋口黎(日体大助手)
男子フリースタイル70kg級は瀬野春貴(ゴールドキッズ)、男子グレコローマン72kg級は日下尚(日体大)、同82kg級は岡嶋勇也(警視庁)が勝った。非オリンピック階級の世界選手権代表は7月21日のプレーオフで決まる。
3スタイルを通じた最優秀選手に贈られる明治杯は、女子57kg級を制した川井梨紗子が2年ぶり2度目の受賞。優秀選手は、男子フリースタイルが57kg級優勝の高橋侑希(ALSOK)、男子グレコローマンは60kg級優勝の文田健一郎、女子は50kg級優勝の須﨑優衣が、それぞれ受賞した。
各階級の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)
第1ピリオドは見合った川井と伊調、第2ピリオドは川井が仕掛け、タックルで一時は5-0とリード
男子グレコローマン60kg級のライバル対決は文田健一郎(ミキハウス)が勝つ
女子53kg級で実現した世界チャンピオン同士の決勝は向田真優(赤=至学館大)の勝利
女子68kg級は劣勢だった土性沙羅(東新住建)が終了間際に地力を発揮
一覧表(男子フリースタイル) | 一覧表(男子グレコローマン) | 一覧表(女子) | 個 人 賞 |
《トーナメント表》
男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg |
79kg | 86kg | 92kg | 97kg | 125kg | |
男子グレコローマン | 55kg | 60kg | 63kg | 67kg | 72kg |
77kg | 82kg | 87kg | 97kg | 130kg | |
女 子 | 50kg | 53kg | 55kg | 57kg | 59kg |
62kg | 65kg | 68kg | 72kg | 76kg |
《個人賞》
【明治杯(最優秀選手賞】川井梨紗子(女子57kg級=ジャパンビバレッジ) 【優秀選手】▼男子フリースタイル 高橋侑希(57kg旧=ALSOK)、▼男子グレコローマン 文田健一郎(60kg旧=ミキハウス)、▼女子 須﨑優衣(50kg級=早大)
【65kg級】=11選手出場
▼決勝
樋口黎(日体大助手)○[Tフォール、5:47=15-5]●乙黒拓斗(山梨学院大)
※樋口は初優勝
▼3位決定戦
上野裕次郎(日体大)○[8-1]●清水洸希(拓大クラブ)
谷山拓磨(拓大)○[4-2]●嶋江翔也(佐賀県協会)
▼敗者復活戦
嶋江翔也(佐賀県協会)○[6-2]●金城希龍(自衛隊)
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【70kg級】=8選手出場
▼決勝
瀬野春貴(ゴールドキッズ)○[5-3]●志賀晃次郎(拓大)
※瀬野は初優勝
▼3位決定戦
原口伸(国士舘大)○[4-3]●中村優太(ゴーゴーカレーグループ)
松田健吾(青山学院大職)○[3-2]●諏訪間新之亮(国士舘大)
【60kg級】=12選手出場
▼決勝
文田健一郎(ミキハウス)○[4-1]●太田忍(ALSOK)
※文田は初優勝(59kg級と合わせ3度目の優勝)
▼3位決定戦
清水早伸(自衛隊)○[Tフォール、1:50=10-0]●河口清(九州共立大)
鈴木絢大(日体大)○[Tフォール、2:50=10-2]●藤波諒太郎(専大)
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【72kg級】=12選手出場
▼決勝
日下尚(日体大)○[Tフォール、3:24=10-1]●井上智裕(FUJIOH)
※日下は初優勝
▼3位決定戦
島袋慶生(新潟・県央工高教)○[Tフォール、0:47=8-0]●河部直樹(中京学院大)
富塚拓也(育英大)○[Tフォール、1:40=9-0]●北條良真(神奈川大)
▼敗者復活戦
富塚拓也(育英大)○[Tフォール、4:32=10-0]●野本州汰(早大)
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【82kg級】=9選手出場
▼決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[Tフォール、3:33=9-0]●向井識起(自衛隊)
※岡嶋は初優勝
▼3位決定戦
田中真男(日体大)○[Tフォール、4:04=11-3]●佐々木雄大(明大)
川村洋史(自衛隊)○[7-5]●藤井達哉(青山学院大)
▼敗者復活戦
川村洋史(自衛隊)○[6-0]●北村公平(京都クラブ)
【50kg級】=12選手出場
▼決勝
須﨑優衣(早大)○[Tフォール、1:36=10-0]●登坂絵莉(東新住建)
※須﨑は2年連続2度目の優勝(48kg級と合わせて4連覇)
▼3位決定戦
入江ゆき(自衛隊)○[3-0]●五十嵐未帆(NSSU KASHIWA)
加賀田葵夏(青山学院大)○[5-2]●吉元玲美那(至学館大)
▼敗者復活戦
吉元玲美那(至学館大)○[Tフォール、0:52=10-0]●田口あい(日体大)
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【53kg級】=11選手出場
▼決勝
向田真優(至学館大)○[2-1]●奥野春菜(至学館大)
※向田は2年ぶり3度目の優勝(55kg級と合わせて4連覇)
▼3位決定戦
田村生吹(日体大)○[7-4]●宮原優(博報堂DYスポーツ)
入江ななみ(福井県スポーツ協会)○[フォール、2:31=6-0]●角谷萌々果(アイシン・エィ・ダブリュ)
▼敗者復活戦
角谷萌々果(アイシン・エィ・ダブリュ)○[Tフォール、1:19=10-0]●堀千咲(東洋大)
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【57kg級】=7選手出場
《決勝トーナメント》
▼決勝
川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)○[6-4]●伊調馨(ALSOK)
※川井は初優勝(他階級と合わせ4度目)
▼3位決定戦
南條早映(至学館大)○[Tフォール、1:17=10-0]●花井瑛絵(至学館大)
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【68kg級】=6選手出場
《決勝トーナメント》
▼決勝
土性沙羅(東新住建)○[4-3]●古市雅子(自衛隊)
※土性は初優勝(67・69kg級と合わせて6度目の優勝)
▼3位決定戦
渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)○[不戦勝]●関千晶(警視庁)