2025年世界選手権(9月、クロアチア)の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日(木)~22日(日)に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》
※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。
2021年東京オリンピック優勝の志土地真優(ジェイテクト)が、2年前のこの大会以来の大会出場に踏み切る。そのときに負けた藤波朱理(日体大)は不出場だが、全日本チャンピオンの清岡もえ(育英大)に挑む形。
清岡は2月のUWWランキング大会(アルバニア)で優勝したものの、アジア選手権(ヨルダン)では北朝鮮選手に敗れて2位。国内でしっかり立て直して、世界選手権へ向かいたいところ。
全日本選手権55kg級優勝の村山春菜(自衛隊)が、この階級へエントリーした。53kg級が本来の階級で、志土地、清岡とも激戦を展開してきた。2年ぶりとなる53kg級での試合はどうか。
昨年優勝の岡田愛生(東洋大)は、今年2月の「ペトコ・シラコフ-イワン・イリエフ国際大会」(ブルガリア)に出場して優勝。国際大会の経験を積んでこの大会に挑む。全日本選手権2位の弓矢紗希(日体大)、同3位で4月のジュニアクイーンズカップU23-53kg級優勝の森川晴凪(至学館大)、U23世界選手権優勝の坂本由宇(AACC)ら、優勝戦線浮上の可能性の強い選手は多い。
【2024年全日本選手権ファイナル成績】
▼決勝
清岡もえ(育英大)○[9-0]●弓矢紗希(日体大)
▼3位決定戦
森川晴凪(至学館大)○[3-1]●眞柄美和(至学館大)
中村成実(法大)○[7-5]●竹内美保子(日大)
《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル / 男子グレコローマン / 女子
※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順
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《2021年東京オリンピック優勝》 志土地真優(ジェイテクト) 1997年6月22日生まれ、27歳。三重県出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高~至学館大卒。2022年世界選手権優勝《主な成績》 |
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《2024年全日本選手権優勝》 清岡もえ(きよおか・もえ=育英大) 2003年10月9日生まれ、21歳。高知県出身。高知・高知南高卒。2024年世界選手権55kg級優勝《主な成績》 |
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《2024年全日本選手権2位》 弓矢紗希(ゆみや・さき=日体大) 2004年11月19日生まれ、20歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。2024年U20世界選手権3位《主な成績》 |
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《2024年全日本選手権3位》 森川晴凪(もりかわ・はるな=至学館大) 2004年5月25日生まれ、21歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。2024年U20世界選手権50kg級2位《主な成績》 |
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岡田愛生(おかだ・あみ=東洋大) 2003年8月27日生まれ、21歳。石川県出身。石川・志賀高卒。2024年全日本選抜選手権優勝《主な成績》 |
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小岩芽以(こいわ・めい=千葉・日体大柏高) 2007年5月2日生まれ、18歳。千葉県出身。2025年ジュニアクイーンズカップU20-53kg級3位《主な成績》 |
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坂根海琉子(さかね・みるこ=日大) 2005年6月22日生まれ、19歳。島根県出身。京都・丹後緑風高卒。2024年国民スポーツ大会3位《主な成績》 |
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坂本由宇(さかもと・ゆう=AACC) 2003年9月8日生まれ、21歳。東京都出身。JOCエリートアカデミー/東京・帝京高卒。2024年U23世界選手権優勝《主な成績》 |
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升田夏実(ますだ・なつみ=育英大) 2006年7月12日生まれ、18歳。京都府出身。京都・海洋高卒。2024年JOC杯ジュニアクイーンズカップU20 3位《主な成績》 |
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竹内美保子(たけうち・みほこ=日大) 2005年7月20日生まれ、19歳。神奈川県出身。神奈川・日大藤沢高卒。2023年全日本選手権2位《主な成績》 |
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湊莉菜(みなと・れな=日大) 2006年6月4日生まれ、19歳。北海道出身。北海道・帯広北高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU20-53kg級3位《主な成績》 |
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村山春菜(むらやま・はるな=自衛隊) 1999年3月18日生まれ、26歳。三重県出身。三重・久居高~至学館大卒。2024年全日本選手権55kg級優勝《主な成績》 |