男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
《田野倉翔太・略歴》 / 《田野倉翔太・国際大会成績》 / 《男子グレコローマン59kg級展望》 / 《勝者の素顔》
《オリンピック&世界選手権・歴代優勝選手と日本選手成績=男子グレコローマン》
(文=布施鋼治) 田野倉翔太(クリナップ)
「2年前の世界選手権(ハンガリー=55kg級)に出場していることはアドバンテージになるか?」と聞くと、「去年は出ていないですからね…」と複雑な表情を浮かべた。「2年前は普通に優勝しようと思っていたけど、結果は警告失格。自分の力を出し切れずに終わってしまった。その反省をふまえ、今回は1回戦から自分の力を出し切りたい。そして(選考規定の)メダルを確実に獲ってリオデジャネイロ行きを決めたい」―。
身体は小さくても勝てるレスリングを、ラスベガスでも実践できるか。
■4kgの差は大きいが、「最終的にはレスリングの強さ」
田野倉には忘れられない思い出がある。2013年12月、グレコローマンの55㎏級は廃止となり、最軽量級が59㎏級になるというニュースを耳にしたことだ。田野倉は「ついに来たか」という思いでいっぱいになった。 プレーオフを制し、クリナップ応援団にアピールする田野倉
59㎏級が最軽量と決められたら、長年55㎏級を主戦場にしてきた田野倉にとって、ほかに選択肢はなかった。「もし59㎏級の下に52㎏級があったら、僕は身長も低いので(158㎝)間違いなくそっちにしていたでしょう」
「軽量級で4㎏の差は想像以上に大きいのではないか」と振ると、田野倉は神妙な面持ちでうなずいた。しかし、直後に「でも、やっぱり」と言葉をひるがえした。「結局、レスリングが強ければ、階級は関係ない。(2012年ロンドン・オリンピック60kg級銅メダリストの)松本隆太郎先輩だって、60㎏級であれだけ強かったので、66㎏級でも(全日本選抜選手権で)優勝し、アジア大会で2位をとっている。最初は体重が問題になるとしても、最終的にはレスリングが強ければ問題はないんじゃないですかね」
■ハンディを武器に変え、オリンピック出場を目指す
だからといって、世界選手権出場を決めるまでは決して平坦な道のりではなかった。一番大きな障壁は、昨年11月に腰に大けがを負ってしまったことだろう。「10月に国体(の1回戦)で後輩に負けてしまって、その焦りから高重量のウエートトレーニングに挑んでいる時に椎間板がつぶれてしまった。普通だったら平気な重量なのに、そうなってしまったのは疲れがたまっていたからでしょう」 日体大で練習する田野倉
59㎏級の体を作るため限られた部位を徹底的に鍛えるとともに、同級の試合で得た課題を徹底的に追究しようと努めた。「背の高い相手に対して、僕が胸を合わせて四つに組んだりすると足が地につかず、そのまま投げられてしまう。正面からぶつかったら負けてしまう。横から攻めたり腕をとったりすることを心がけるようにしました」
世界の舞台には、スペンサー・マンゴ(米国)のように田野倉より3cmも低い身長ながら、2008年北京・2012年ロンドン両オリンピックに連続出場。コンスタントに世界のトップに進出している選手もいる。ハンディを武器に変え、田野倉がオリンピック出場を目指す。
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