※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ロンドン(英国)、文・撮影=樋口郁夫】ロンドン五輪には、代表選手の練習相手として、また2016年リオデジャネイロ五輪への勉強として、若手選手も現地入りしている。いずれも初めて見るオリンピックで、「刺激になった」と口をそろえる。
リオデジャネイロ五輪へ向けて日本を支えるべく若手選手の見たオリンピックは-。
試合を観戦する田野倉(左)と清水
長谷川先輩が続けるのであれば、必ず越さなければならない壁です。続けるにせよ、やめられるにせよ、リオデジャネイロでは絶対に自分が金メダルを取ります。まずは12月の全日本選手権までに日本で断トツの力を身につけたい。オリンピックを見られたことは刺激になった。この気持ちを4年後まで持っていきたい。(今月23日からの全日本学生選手権は)断トツで勝ちます!」
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■男子グレコローマン66kg級(74kg級?)・清水博之(自衛隊)「レベルが高い者同士の大会で、すごく勉強になりました。勝ち上がる選手というのは、スタンドでタックルを持っていたり、グラウンドでリフトを持っていたりと、得意技を持っています。
自分が出ていなければならない大会。ちょっと複雑ですが、北京の時の長谷川選手(練習相手として現地へ)もこうした気持ちで、そこからオリンピック選手になったのですよね。オリンピックを見たことで刺激を得ました。これからの練習に生かしていきたい。
気持ちがすごく高まりました。日本へ戻ってすぐに練習を始めたい。(今後の階級は)74kg級か66kg級かは決めていません」
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■男子グレコローマン74kg級・金久保武大(ALSOK)「初めて生で見て、臨場感がすごいいですね。世界選手権とは全然違いますし、選手の熱意やかける気持ちが違いますね。4年に1度のすごさを感じました。
勝つ選手は何が違うのかな? 気持ちですかね。絶対に勝つ、という気持ち。それが行動や練習内容につながっているのでしょう。そうしたものを間近に見て、今後のことがイメージしやすいです。夢物語だったオリンピックが、現実味を感じました。
自分が出られなかった悔しさはありますが、一緒に練習してきた選手が頑張る姿を見られ、(松本)隆太郎先輩が銅メダルを取ってくれたうれしさの方が今は大きいです。悔しいですけどね。来てよかった。次は自分です」