米国・ラスベガスで行われたU23世界選手権に出場した男子フリースタイル・チームが10月20日、成田空港着のユナイテッド航空で帰国した。2年続いた金メダルはなく、「銀1・銅3」で、国別対抗得点は3位から5位に順位を下げた。
チームで唯一決勝へ進んだ65kg級の荻野海志(大東建託)は、ラスト5秒くらいで痛恨の逆転負け。「優勝するつもりでいたので、喪失感が大きいです。悔しさというより、悲しさの方が大きいです」と無念の表情。
これまでのキャリアの中で、リードしていて逆転負けすることは少なかったそうだ。にもかかわらず、ラスト数秒を守り切れなかったことにショックがある様子で、「1秒の大切さをあらためて痛感しました」と言う。
すぐにオリンピック予選となる全日本選手権がやってくる。「いつまでも落ち込んではいられないでしょ」との問いに、「落ち込むひまはありませんが、この負けは引きずらなければならないと思っています。気持ちを切り替えることなく、引きずります」との答え。
悔しさを忘れない、ということを、そう表現したわけで、「絶対に忘れません」ときっぱり。12月の全日本選手権は「絶対に優勝します」と言い切った。
高橋侑希監督(山梨学院大講師)は「満足のいく結果ではなかったです。選手が、それを一番感じているでしょう。この悔しさをばねに、引き続き頑張りたい」と、再起を目指す宣言。日本選手はしっかり攻める姿勢はあるものの、もつれたときにやられてしまうことが多かったという。接近して組み合ったときの間合いや、自分のペースに持ち込む練習が必要だと感じたそうだ。
一昨年に2位まで上昇した国別対抗得点は、5位となってしまった。オリンピックを控える米国が強敵と思っていたが、イランが予想以上に強く、「勢いを感じた」そうだ。ホルムズ海峡をめぐる紛争で海外遠征に困難があるし、シニアの代表ほど強い選手がいるわけではないのに、なぜここまで勢いをもったのか分からないと言う。
8月のU20世界選手権の日本チームが、前年を大きく上回る「金1・銀2・銅3、国別対抗得点3位」という好成績だっただけに、シニアに続くべく世代として、もう少し好成績を残すのが来年の目標となったようだ。
■57kg級3位・勝目大翔(山梨学院大)「世界選手権で初めてメダルです。3位決定戦の相手は去年のチャンピオンで、その強い選手に勝つことができて、自信につながりました。準決勝の相手(カザフスタン選手)は以前に負けていた選手。リベンジしたかったのですが…。強かったです。研究はしていたのですが、フィジカルが強かった。
フィジカル面の強化が今後の課題だと思いました。このあと、全日本大学選手権とオリンピック予選(全日本選手権)があるので、そこで結果を出せるように頑張りたい」
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■74kg級3位・小川統己(川金ホールディングス)「初めての国際大会で、自分の力がどこまで通用するか楽しみにしていました。準々決勝では(相手有利の2-2から)タックルにいって押し出せば逆転できるのに、持ち上げに行こうとして返されてしまいました。優勝できるチャンスはあったと思いますが、自分の弱さが出てしまいました。
メダルを手にできて、ホッとした部分はありますが、国内の74kg級はレベルが高い。これで満足せず、天皇杯へ向けて、さらにレベルアップしていきたい。優勝が目標です」
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■79kg級3位・山口叶太(中大)「最低限メダルは、と思っていましたが、目指す色とは違いました。悔しさの方が大きいです。負けた相手のロシア選手は、もつれたときにうまさのある選手でした。そこにつきあってしまったので、今後の課題だと思いました。そのあと、メダルへ向けて気持ちを立て直すことはできました。
(勝った4試合は、すべて無失点のVSU勝ち)その部分は満足できる試合が続きました。負けた試合だけ、課題がありました。(今後の階級などについて)未定ですが、79kg級でも74kg級でもトップに立てるように頑張りたい」