2026.10.07

10.9~11世界ベテランズ選手権(ヨルダン)出場の日本チームが出発

 10月9日(金)~14日(水)にヨルダン・アンマンで行われる2026年世界ベテランズ選手権に出場する日本チーム(フリースタイルのみ)が10月6日夜(7日未明)、羽田空港発のカタール航空で出発した。昨年は2階級で優勝し、2014年大会以来、優勝選手を輩出している。

 岡田英雅監督(全日本マスターズ連盟理事長)は、空港ロビーでの結団式で、吉田義勝・連盟会長からのメッセージを読み上げた。

 ■吉田義勝会長のメッセージ「今回は少数精鋭のチーム。日頃のパフォーマンスを存分に発揮して、最高の結果を持ち帰ってきて下さい。また、試合だけでなく、諸々の知識やスキルを高めるための行動も大事です。楽しい遠征となるよう祈念しています。最後に、無理をしない、けがをしない、注意、心配、配慮を心がけて下さい」

 同監督は「中東情勢や円安によって、参加選手が少なくなってしまったけど、少数精鋭で金メダルの伝統を守りたい」と、チャンピオン輩出を目標に掲げる。最年長で、3年前の銅メダリストである森本正悟(後述)の試合が初日にあるので、「勢いをつけてほしい」と期待した。

▲ヨルダンへ向けて出発した日本チーム

「暴れようと思っています」…2023年銅の森本正悟(一心館神戸西)

 DivisionE(56~60歳)62kg級に出場する森本正悟(一心館神戸西)は、2023年大会のD(51~55歳)62kg級3位のあと、3年ぶりとなる金メダルへの挑戦。エネルギーを十分に蓄えての出場に、「去年の全日本マスターズ選手権で58kg級に出て、そのあとは(世界大会では最軽量の)62kg級に絞って練習と試合出場をしてきました」と闘志満々。

 初出場の前回は「足が地に着いていないような、ふわ~としたところがあった」そうだが、外国選手を相手にした闘いを経験したことで、そうした心配はしていない。このカテゴリーでは最も若い年齢になるのでチャンスは大きいと思っており、「暴れようと思っています」と力強く話した。

 DivisionA(35~40歳)130kg級に出場する樋口卓弥(東大阪市役所)は近大で活躍した選手。社会人になっても、社会人の全日本社会人選手権や全国社会人オープン選手権への出場を続け、ベテランズの年齢になったことで世界挑戦を決めた。

 シニアと同じで、重量級は外国選手との体格や体力の差が予想されるが、「走り込みをしたり体力維持はやってきた」と、練習の成果を出す腹積もり。ベテランズの試合時間は2分2ピリオドで、シニアより展開が早くなる。それを意識した練習も重ねているということで、対策を立てての世界初挑戦となる。

 大阪・興國高時代に海外遠征に行ったことはあるが、その後は縁がなく、「楽しみです」と気持ちは盛り上がっている。西日本の大学出身の選手の出場は、そう多くない。自身のSNSで世界挑戦を書いたところ、知り合いから励ましの連絡が多く入ったそうで、「西日本のレスリング界のためにも頑張りたい」と言う。

▲羽田空港での結団式

 遠征には、年齢制限で出場できないが、2019年にDivisionE 70kg級で優勝経験のある五位塚悟さんが、息子の五位塚優(峡北広域行政事務組合消防本部)の応援で帯同する。全日本学生選手権4連覇、全日本王者の経験のある五位塚さんだが、37歳のとき(1997年)の初出場は10位で、その後の2度の出場でも優勝できなかった。そのくらい強豪が集まる大会だ。

 「日本選手と違うタイプの選手と闘うことになるので、冷静な判断が必要です。力ずくで行っても失敗する可能性がある。駆け引きが必要になってくるのが海外の闘い」と話し、参加選手の健闘を期待した。

 大会スケジュールと日本選手団は下記の通り。6日からグレコローマンが始まっている。


大会スケジュール

10月 9日(金)DivisionB・E/1回戦~ファイナル
  10日(土)Division C・D/1回戦~ファイナル
  11日(日)Division A/1回戦~ファイナル


日本選手団・役員

【監督】岡田 英雅(全日本マスターズ連盟理事長)

【帯同審判】吉田汰洋 (MOVETEX)


日本代表選手(すべてフリースタイル)

▼Div.A 62kg級 大谷康太(神奈川県立二宮高等学校教諭)
▼Div.A 62kg級 髙ノ山翼(岐阜市消防本部)
▼Div.A 70kg級 五位塚 優(峡北広域行政事務組合消防本部)
▼Div.A 130kg級  樋口卓弥(東大阪市役所)

▼Div.D 62kg級 小林洋祐(松阪レスリングクラブ)

▼Div.E 62kg級 森本正悟(一心館神戸西)

※Div.A=35~40歳、Div.D=51~55歳、Div.E=56~60歳