(2026年10月1日、愛知・名古屋市稲永スポーツセンター)
■男子グレコローマン87kg級優勝・吉田泰造(日体大=アジア選手権王者を破り、日本男子グレコローマン史上最年少で優勝)「金メダルをもらったことより、(優勝した)自分を見て喜んでくれている観客席の家族や知人のうれしそうな顔が忘れられません。たぶん、父は泣いていましたね(微笑)。国歌が流れたときは、ハミングをしたんですけど、最高でした。気持ちよかったです。
(松本慎吾監督が『アジア大会の男子グレコ勢は、吉田の優勝で7大会連続金メダル』と喜んでいたが)大会前からずっとそう言われていて。周りの意見は、(77kg級までの)3階級が金で、自分の87kg級から上はちょっと無理かな、という感じだった思う。松本監督も僕が優勝すると思っていなかったのか、試合前に『今回優勝したら、もうおまえの方が俺より上だ』みたいなことを言っていたんですよ。覚えているかどうかわからないけど(苦笑)。『日本人だから、重量級だから、グレコローマンは勝てない』という言い訳は、僕がもうさせません」
■女子68kg級優勝・石井亜海(クリナップ=自身を含め世界チャンピオン経験者が3人いる階級を勝ち抜く)「組み合わせを見て、『あれ、第1シードじゃない?』とびっくりしました(注=今大会は告知されることなくノーシード制に)。誰か知っていたんですかね? おかげで、自分のブロックはきつい組み合わせになってしまいました。1回戦から2024年世界選手権の決勝の相手でしたから。その決勝、ラスト1分くらいまで自分が負けていたんですよ。だからきついなと思ったけど、もう負けることはないと思って。
組み合わせを見た時点で、一番の山は準決勝の中国戦(今年のアジア選手権72kg級優勝のロン・ジア)だと思っていました。(全体を通して安定した試合運びをしていたことについて)なんか、取る自信がめっちゃあったんですよ。試合時間は6分もあるじゃないですか。最初の1分で取られても、あと5分もある。今年の夏は(育英大学主催の)草津の合宿で走ったので、体力的にも自信があったので」
■男子グレコローマン67kg級2位・曽我部京太郎(ALSOK=決勝で、昨年の63kg級世界王者で今年1月に敗れているウズベキスタン選手と再戦するも返り討ちに)「1月に闘ったときには負けてしまったんですけど、圧倒的な差はないと感じていました。今回は絶対に自分が勝てるという自信もありました。(そのときの相手と比べて)67kg級にしっかり対応して体も大きくしてきていると思う。それ以上に自分も対応してきたつもりだったけど、ローリングをしっかり警戒されていた。
最後の最後で取り切れなかった自分の弱さを実感しました。(パッシブで)最初にグラウンドを取ってローリングで返すという自分のスタイルを貫けずに終わってしまった。とても悔しい。(曽我部が追い上げて逆転の機運が高まったことについて)途中、自分でも絶対に逆転できるという気持ちでいたけど…。まだ、何かが足りないんだと思いました」
■男子グレコローマン130kg級・奈良勇太(警視庁=試合終了間際、押し出しで逆転勝利と思ったが、相手のチャレンジが成功し、初戦敗退)「(第2ピリオド終了間際は)相手も崩れていたので押し出せたと思ったんですけど、ちょっと時間まで見る余裕はなく、押し出した後にタイムが0になったと思った。悔しい限りです。
取り切れなかったのは自分の弱さだと思います。崩したりプレッシャーをかけたりというのは練習しているところだったのですが、あとひとつ、出し切れなかった。(自国開催について)日本人からの声援が多く、世界選手権より多く聞こえました。自分の家族も見に来てくれたので、いいところを見せたかったんですけど…」