9月19日に明大・生田キャンパス体育館で行われた2026年東京六大学チャンピオンシップに、均整のとれた巨体レスラーがいた。法大に交換留学生として通い、練習に参加しているキャンベルノーチ・アームストロング。
予選の上西エリキ(明大)、3位決定戦の西山脩人(立大)ともににポイント負け。力で押し込みながら、体を入れ替えられて場外に出るなど、キャリアの浅さを露呈してしまった感がある。ただ、この大会は125kg級に出場したが、ベストウエートは86kg級というから、適性階級なら違った結果になったかもしれない。
米国・フィラデルフィアから今年3月に来日。レスリングは高校3年生のときから始めたので、キャリアは1年ちょっと。米国の学生スポーツはシーズン制で、夏と冬に別のスポーツに親しむのが基本。夏にアメリカンフットボール、冬にレスリングをやったのが、レスリングに取り組んだきっかけという。
2つのスポーツをやってみて、「レスリングの方が上達するかな」と思い、日本で続けることを決めた。ただ、交換留学生は東日本学生レスリング連盟に登録できないため、学連主催の大会には出場できない。
しかし、7月の全日本社会人選手権の男子フリースタイル86kg級に出場して3位に入賞した。3位決定戦は、西日本学生選手権グレコローマンで2位の実績のある選手を破ってのメダル獲得。体力を生かすレスリングができれば、もっと上に行けるのではないか。
このあと出場できる大会は全国社会人オープン選手権や地方大会となる。「日本選手は、いろんなスタイルの選手がいる。楽しい。しっかり学びたい」と意欲は十分。
日本選手では高谷大地(自衛隊)のファン。法大が自衛隊に出げいこに行ったとき、練習できるのを楽しみにしていたが、不在だったので「残念だった」と言う。それでも、石黒隼士(自衛隊)らと練習させてもらい、「強かった。(石黒以外も)みんな強かった」と苦笑い。
法大の鏡隼翔コーチ(鏡優翔選手の兄)は「重量級選手への刺激になっています。日本の重量級選手にはいないような軽い(スピードある)動きをするので、中量級選手の練習相手にもなっています」と話し、思わぬ“客人”を歓迎。
来年3月までの滞在というのは惜しまれるが、ほとんど話せなかった日本語を滞在5ヶ月でかなり話せるようになっているなど、日本の生活に溶け込み、気に入った様子。交換留学ではなく、大学へ編入する可能性もあるとか。そうなれば学連の大会にも出場できる。
東日本学生リーグ戦の一部復帰を目指す法大の力強いパワーになりそうだ。