2026.09.09NEW

インド2選手がドーピング違反でアジア大会に出場できず…地元メディアはインド連盟の対応を糾弾

 インドの英語日刊新聞「デカン・ヘラルド」Webサイトが報じたところによると、今月30日から名古屋市で始まるアジア大会レスリング競技にエントリーしていた男子フリースタイル86kg級のムクル・ダヒヤと、男子グレコローマン130kg級のディーパンシュの2選手が、インド・アンチドーピング機関(NADA)によって出場停止処分を受け、アジア大会に出場できなくなったという。

 エントリー選手が負傷したなどの場合は、最終エントリーで交代できるが、ドーピング違反による出場停止の場合は入れ替えができない。この2階級にインド選手は不参加となる。

 ダヒヤは昨年の世界選手権5位で、今年のアジア選手権2位。同階級のチャンピオンであるカムラン・ガセンプール(イラン)が出場しないため、優勝候補の一人と言えた。ディーパンシュは2022年U23アジア選手権3位の実績を持っている。

▲4月のアジア選手権で銀メダル獲得のムクル・ダヒヤ(インド=男子フリースタイル86kg級)。アジア大会に出場できないもよう=UWWサイトより

 「デカン・ヘラルド」は「一見するとインドのドーピング検査がしっかり機能しているように見えるが、NADAとインド・レスリング連盟(WFI)の連携の悪さを露呈した」と厳しく報じている。

 というのも、両選手のドーピング違反は5月に採取された検体によるもので、ダヒヤは暫定的な資格停止処分を受けていた。ディーパンシュは2023年にもドーピング違反で3年間の出場停止処分が下り、復帰したばかり。違反が確定したのは、すでにアジア大会のエントリーが締め切られていた8月21日。

 執筆者は、NADAがアジア大会のエントリー締め切りを意識して検査結果を出すべきだったとする一方、「WFIは、それらしき予兆があったのだから、別の選手をエントリーするべきだった」と主張。根本的な問題は、「WFIが国際大会に出場する選手の検査結果を継続的に確認・追跡する体制ができていないため」と糾弾している。