2026.08.28

【2026年全日本学生選手権・特集】学生間で無敵を証明し、全日本の2トップに挑む!…星野レイ(神奈川大)

 10月のU23世界選手権(米国)の出場を決めている選手が5人優勝した2026年全日本学生選手権の女子。68kg級は、その一人で、昨年のU20世界選手権を制している星野レイ(神奈川大)が勝った。

 東京・日体大桜華高時代の2022・23年に2年連続でインターハイを制覇。2023年には高校生にしてU20のアジア&世界選手権を制する強さを見せてきたが、この大会は3年生にして初優勝。「やっと大学のタイトルを取ることができて、ホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

▲3年生にして初の学生チャンピオンを引き寄せた星野レイ(神奈川大)

 もっとも、出場したのも今年が初めて。1年生のときはひざの負傷で長期離脱中。昨年はU20世界選手権出場のためこの大会は欠場した。負傷から完全復活した今年の明治杯全日本選抜選手権では、学生選手相手には圧勝しており(順位は3位)、学生間では首一つ抜けている実力を証明しているものの、学生のタイトルがなかったのは物足りなかったようだ。

 決勝の相手は、昨年のこの階級優勝の持永聖愛(南九州大)。全日本選抜選手権でも勝っているが、対策をされているのが分かる試合だったという。それでも無失点での勝利をマークして地力を見せた。

 その中でも、不戦勝を除く2試合を通じて「極め切れなければいけない場面で甘かったりと、課題が残る内容でした」と反省を忘れない。というのも、目標でもある2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けては、新旧3人の世界チャンピオンがいる階級で(石井亜海、森川美和、古市雅子)、大きな壁がある。「全日本のトップ選手との試合では、もつれることが多くなる」と話し、極めるべきところを逃すようでは勝てないことを認識しているからだ。

▲躍進する南九州大の選手を相手に、開始から積極的に攻めた星野レイ(青)

「必ず(石井亜海、森川美和を)破って優勝します」

 2年前に負った負傷は「前十字内側じん帯損傷」で、2度にわたる手術を余儀なくされた。どん底のときにあったパリ・オリンピックでの日本選手の活躍が刺激となって希望を失わず、オリンピックを目指せるところまで復活した。

 全日本選抜選手権では、優勝した石井亜海(クリナップ)には4-8、2位になった森川美和(ALSOK)には2-3でそれぞれ敗れたが、古市雅子(自衛隊)には昨年末の全日本選手権に続いて勝利をおさめた。3強の一角を崩し、トップに肉薄しているのは間違いない。

 12月の天皇杯全日本選手権までに、U23世界選手権で世界を相手に力試しをやり、11月のSTIカップ東日本大学女子リーグ戦では神奈川大のために“全力投球”する予定。最高の気持ちで全日本選手権に臨み、「必ず(石井亜海、森川美和を)破って優勝します」ときっぱり。激戦階級に挑む気迫を見せた。

▲昨年のU20世界選手権でウィニングランを演じた星野レイ。シニアの国際舞台で実現するのは、いつか?=UWWサイトより