2026.08.26

「日体大グレコローマンの強さを見せつける!」…アジア大会・男子グレコローマン・チームが決意表明

《写真集》

 2026年アジア大会(9月30日~10月3日、名古屋市)と2026年世界選手権(10月24日~11月1日、カザフスタン)の代表選手を中心とした男子グレコローマンの全日本チームが8月25日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。報道陣に練習を公開した。

▲アジア大会と世界選手権の代表が集まっての合宿がスタート

 アジア大会のグレコローマンは、2002年釜山大会以来、常に日体大OBが金メダルを獲得してきた。

2002年=松本慎吾(84kg級)
2006年=笹本睦(60kg級)
2010年=長谷川恒平(55kg級=大学は青山学院大だが、日体大大学院卒)
2014年=長谷川恒平(58kg級=同)
2018年=太田忍(60kg級)
2023年=遠藤功章(67kg級)

 今回は6人の代表全員が日体大のOBまたは現役学生。同大学のグレコローマンの強さを見せつけた形だが、先週の全日本学生選手権では、日体大の優勝選手は「0」どころか、決勝進出選手もいない惨敗を喫してしまった。U20世界選手権に出場した吉田泰造(87kg級)が出ていれば「0」はなかった可能性が高いが、日本グレコローマンを支えてきたチームとしては由々しき事態。

 アジア大会は、それが“悪夢”だったことを証明する格好の機会。前回のアジア大会で金メダルだった階級(67kg級)に出場する曽我部京太郎(ALSOK)は、アジア大会の金メダル獲得の伝統は日体大・松本慎吾監督から聞いているそうで、「自分が金メダルを取って伝統を続ける」ときっぱり。

 代表全員が日体大ということで、「オール日体大で最高の成績を残し、自分達が日体大のグレコローマンは強いことを証明する。グレコローマンの日体大をアピールします」と、好成績を残すことで後輩に喝を入れる腹積もりだ。

▲前回大会の金メダリスト、遠藤功章(赤)と練習する67kg級代表の曽我部京太郎(ALSOK)

学生として40年ぶりのグレコローマン優勝に挑む吉田泰造

 唯一の学生選手の吉田泰造は、1998年63kg級に出場した平井満生(現山梨・甲府城西高教)以来の学生のグレコローマン代表。そのときの平井はメダルを逃しており、優勝なら1986年の中留俊司(57kg級)以来となる。

 吉田は、優勝したU20世界選手権から21日に帰国して故郷の香川県に帰り、「うどんを食べて、元気をつけての合宿参加です」と表情は明るい。故郷では優勝の祝福とともに、「アジア大会に応援に行くよ」という言葉も多くもらったそうで、地元開催は特別な大会であることを再認識したそうだ。

 この日は、U20世界選手権から帰国したばかりの世界レスリング連盟(UWW)小池邦徳審判員が参加。世界のレフェリングの特徴と傾向を説明し、スパーリングにレフェリーとして立ち会うなど、国際ルールの徹底も実施された。

▲男子グレコローマンで日本初のU20世界王者に輝いた吉田泰造(日体大)


 ■60kg級・鈴木絢大(レスター)「全日本学生選手権があった関係で、本格的な練習は1週間ぶり。ちょっときつかったです。明治杯で負ったろっ骨の骨折も治り、いいコンディションを作りつつあります。ふだんできない相手と練習できるのは、いい機会です。

 (前回大会は銀メダル)パリ・オリンピックの代表が決まった直後で、メンタル的には落ち込んでいた時期でした。それが逆にリラックスになり、いい結果が出たのかもしれません。今回は、それを超えて金メダルを取りたい。決勝で敗れたシャルシェンベコフ(キルギス)へのリベンジを意識しています。アジアの軽量級はレベルが高いので、アジア大会でのメダルがオリンピックのメダルに直結すると思っています」

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 ■67kg級・曽我部京太郎(ALSOK)「久しぶりの全日本合宿で、きつかった。初めてのアジア大会が日本開催というのは、うれしい。緊張もしているけど、わくわくもしている。出場が予想される強豪選手は、ほとんどが自分にとってリベンジマッチになる選手。リベンジ+優勝を達成すれば最高です。やられた技は体で覚えています。それにプラスして相手の技を知っていた方が勝ちやすいので、しっかり研究したい。考えすぎても駄目なので、臨機応変にやっていきたい」

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 ■77kg級・日下尚(マルハン北日本)「ひじに問題があったので、(今月初めの)草津合宿から本格的な練習をやりました。間が空いていたので、きつかったです。焦りはありましたが、悩んでも仕方ないことなので。徐々に上げていき、ブランクを取り戻していきたい。グラウンドの強化はこれまで通り。外国選手もそこを狙ってくる。今回の合宿だけではなく、常に意識していることです。地道にこつこつ、しかない。

 オリンピックで地元の応援の力というものを感じました。アジア大会は日本の人たちに見てもらう貴重な大会。この先、日本でこの種の大会があるかどうか分からない。こうした大会に出場できるのは、恵まれていると思う。日下尚のスタイルを貫きたい」

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 ■87kg級・吉田泰造(日体大)「アジア選手権とアジア大会、何がどう違うかよく分からないのですが(笑)、優勝すればオリンピックがすぐそこ、となると思います。82kg級でしたけど、高校のときにアジア選手権に優勝したことを考えると、今回、87kg級で優勝することは不可能ではないと思っている。

 スタンドでの闘いは、これまではごまかしてやっていた部分がありましたが、地力がついたように感じます。高いレベルになると、地力のある正確な押し、差しが必要だと思います。U20世界選手権で勝ったこともですが、国内の練習でも重い階級の選手との練習で押し勝ったりできるようになったことからも、実力アップを感じます」