2026.05.25NEW

ビネシュ・フォガト(インド)が連盟に“勝利”、アジア大会予選への参加が認められる

 インドのメディアが報じたところによると、アジア大会の国内予選(5月30日、ニューデリー)への参加が閉ざされていたインド女子の星、ビネシュ・フォガトの同予選への参加が認められた。

 デリー高等裁判所は、フォガトに対するインド・レスリング連盟(WFI)の姿勢を「報復」として厳しく非難し、アジア大会選考会への出場を認めるよう命じた。この件に関して沈黙を守っていたスポーツ省にも疑問を呈した。WFIはこの決定に控訴しなかったので、予選に出場することが確実となった。階級は報じられていない。

▲インド・レスリング連盟と闘って勝利、アジア大会予選に参加することになったビネシュ・フォガト=UWWサイトより

 フォガトは2024年パリ・オリンピック50kg級で決勝に進みながら、翌朝の計量で体重が落ちずに失格。現役引退を表明した。しかし昨年7月の出産を経て、12月に引退を撤回。2028年ロサンゼルス・オリンピックを目指すことを宣言したが、WFIが発表した選考基準ではアジア大会予選への参加資格がないとされ、今月末の代表選考出場の道を阻まれた(関連記事)。

 数年前に起きたWFI会長のセクハラ問題に関し、被害者であり、強く抗議した一人がフォガト。それに対するWFIの報復との見方が強かった。

 パリで体重が落ちなかったことと出産したことを考えると、50kg級への出場は考えられまい。53kg級に出場すれば、パリ・オリンピック同級代表のアンティム、今年のアジア選手権銀メダルのミーナクシ、昨年のU23世界選手権銀メダルのランバ・ハンシカ、同55kg級銅メダルのニシュらがライバル。

 57kg級の場合は、今年2月のUWWランキング大会優勝のマニシュ、アジア選手権59kg級銅メダルのネハ・サングワン、昨年U20世界選手権優勝のタプシャらが待ち受ける。

 WFIとの闘いに勝利したフォガトだが、マットの上では勝てる保証はないのが現実。名古屋でのマットに立つことができるか。