2025.12.08NEW

【12.18~21天皇杯全日本選手権・展望(6)】U23世界銅メダル獲得の吉武まひろ(長崎県協会)が抜け出すか…女子72kg級

 来年のアジア大会(9月30日~10月3日、名古屋市)世界選手権(10月24日~11月1日、バーレーン)の代表選考を兼ねた2025年天皇杯全日本選手権は12月18日(土)~21日(日)に東京・駒沢体育館で行われる。この大会で優勝すれば4月のアジア選手権(7~12日、ヨルダン)の代表権を獲得するとともに、両大会の日本代表争いを一歩リードする。各階級の見どころを探った。組み合わせ抽選は12月17日

《大会日程》=試合開始は全日午前9時30分。 《全階級エントリー》


女子72kg級・展望(12月18日

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等は勘案しておりません

▲U23世界選手権3位の吉武まひろ。初の日本一に輝けるか=UWWサイトより

 6月の全日本選抜選手権を制して世界選手権へ出場した古市雅子(自衛隊)は68kg級へエントリー。同2位の茂呂綾乃(安部学院OG)と同3位で吉武まひろ(長崎県協会)の争いとなるか。吉武は昨年まで65・68kg級で闘っていて、今年から72kg級へ上げ、U23世界選手権で銅メダル獲得と勢いがある。茂呂はU20世界選手権76kg級で結果を出せなかった。巻き返したいところ。全日本選抜選手権での両者の対戦はなかった。

 ジュニアクイーンズカップU23で吉武に敗れた藤倉優花(育英大)がリベンジして優勝を引き寄せるか。全日本学生選手権を制しており、ワンランク上のタイトルを狙う。全日本女子オープン選手権で藤倉を破って優勝した吉田千沙都(南九州大)が一気に栄冠を勝ち取るか。

 ジュニアクイーンズカップU20優勝の坂井愛(中大)、同62kg級優勝でU20世界選手権で3位に入った竹元紫凛(育英大)らのU20世代の台頭はあるか。

【2025年全日本選抜選手権ファイナル成績】
 ▼決勝
古市雅子(自衛隊)○[フォール、5:58=3-2]●茂呂綾乃(安部学院OG)
 ▼3位決定戦
吉武まひろ(長崎県協会)○[VSU、3:16=10-0]●吉田千沙都(南九州大)

《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル /  男子グレコローマン女子


エントリー選手(9選手)

※今年6月の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の1~3位以外の選手はアイウエオ順

《2025年全日本選抜選手権2位》
茂呂綾乃(もろ・あやの=安部学院OG)
2005年3月5日生まれ、20歳。東京都出身。東京・安部学院高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU20-76kg級優勝《主な成績》
《2025年全日本選抜選手権3位》
吉武まひろ(よしたけ・まひろ=長崎県協会)
2002年2月28日生まれ、23歳。長崎県出身。長崎・島原高~日体大卒。2025年U23世界選手権3位《主な成績》
木村允希愛(きむら・まきあ=香川・高松北高)
2007年11月8日生まれ、18歳。香川県出身。2025年全日本女子オープン選手権3位《主な成績》
坂井愛(さかい・あい=中大)
2006年8月18日生まれ、19歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU20優勝《主な成績》
高山海優(たかやま・みゆ=愛知・至学館高)
2008年7月16日生まれ、17歳。神奈川県出身。2025年インターハイ2位《主な成績》
竹元紫凛(たけもと・しりん=育英大)
2006年10月11日生まれ、19歳。広島県出身。京都・丹後緑風高卒。2025年U20世界選手権62kg級3位《主な成績》
中村旭(なかむら・あさひ=日体大)
2004年12月16日生まれ、21歳。新潟県出身。東京・日体大桜華高卒。2025年全日本学生選手権2位《主な成績》
藤倉優花(ふじくら・ゆうか=育英大)
2003年4月4日生まれ、22歳。群馬県出身。東京・安部学院高卒。2025年全日本学生選手権《主な成績》
吉田千沙都(よしだ・ちさと=南九州大)
2006年12月3日生まれ、19歳。三重県出身。三重・白山高卒。2025年U20アジア選手権76kg級2位《主な成績》