2025.06.14NEW

【6.19~22明治杯全日本選抜選手権・展望20】アジア・チャンピオン屶網さら(KeePer技研)が抜け出すか…女子57kg級

 2025年世界選手権(9月、クロアチア)の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日(木)~22日(日)に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》


女子57kg級・展望(6月21~22日)

▲アジア選手権で見せた“サラ・ポーズ”! 東京体育館でも見られるか=UWWサイトより

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

 2023年U23世界選手権優勝のあと、昨年前半の負傷ブランクを経て全日本選手権を制した屶網さら(KeePer技研)が、一気に世界選手権の代表を決めるか。3月のアジア選手権(ヨルダン)でパリ・オリンピック3位のホン・ケシン(洪可新=中国)にや北朝鮮の新鋭ソン・イルシムを破って優勝するなど世界に通じる実力をつけつつある。

 全日本選手権2位の新井一花(育英大)、同3位の南條早映(自衛隊)、U23世界選手権59kg級で2022年優勝、昨年3位の実績を持ってこの階級へ下げてきた徳原姫花(自衛隊)には、屶網の独走を阻止する可能性は十分にあるはず。
 
 昨年3位でU20アジア選手権優勝の山下叶夢(東洋大)が、負傷による戦線離脱を経てジュニアクイーンズカップU23-57kg級2位へ。全日本の舞台でも優勝争いに加われるか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
 ▼決勝
屶網さら(KeePer技研)○[10-2]●新井一花(育英大)
 ▼3位決定戦
田村生吹(自衛隊)○[負傷棄権、0:01=0-1]●藤山いろは(日体大)
南條早映(自衛隊)○[フォール、5:50=7-4]●木村美海(千葉・日体大柏)

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル男子グレコローマン女子


エントリー選手(11選手=略歴はレスリング・スピリッツ調べ)

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

《2024年全日本選手権優勝》
屶網さら(なたみ・さら=KeePer技研)
2000年11月6日生まれ、24歳。大阪府出身。愛知・至学館高~至学館大卒。2025年アジア選手権優勝《主な成績》
《2024年全日本選手権2位》
新井一花(あらい・いちか=育英大)
2004年10月6日生まれ、20歳。栃木県出身。愛知・至学館高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-59kg級2位《主な成績》
《2024年全日本選手権3位》
南條早映(なんじょう・さえ=自衛隊)
1999年7月15日生まれ、25歳。兵庫県出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高~至学館大卒。2023年全日本選手権優勝《主な成績》
岩崎美優(いわさき・みゆう=東京・日体大桜華高)
2007年5月9日生まれ、18歳。神奈川県出身。2025年ジュニアクイーンズカップU20-57kg級3位《主な成績》
木村椛(きむら・もみじ=法大)
2006年8月1日生まれ、18歳。香川県出身。香川・高松北高。2025年JOC杯ジュニアクイーンズカップU20-57kg級 3位《主な成績》
黒木美帆(くろき・みほ=福岡大)
2002年6月1日生まれ、23歳。宮崎県出身。宮崎・日向学院高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-57kg級3位《主な成績》
佐藤宝瑠(さとう・ほうる=神奈川大)
2006年11月15日生まれ、18歳。茨城県出身。茨城・鹿島学園高卒。2024年全日本選手権5位《主な成績》
徳原姫花(とくはら・ひめか=自衛隊)
2001年9月5日生まれ、23歳。高知県出身。高知・高知東高卒。2024年U23世界選手権59kg級3位《主な成績》
長谷川姫花(はせがわ・ひめか=南九州大)
2004年6月11日生まれ、21歳。大阪府出身。大阪・堺リベラル高卒。2024年全日本学生選手権3位《主な成績》
藤山いろは(ふじやま・いろは=日体大)
2003年12月27日生まれ、21歳。北海道出身。東京・安部学院高卒。2024年全日本選手権5位《主な成績》
山下叶夢(やました・かのん=東洋大)
2004年5月11日生まれ、21歳。香川県出身。香川・高松北高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-57kg級2位《主な成績》