ロンドン五輪・展望（２）…男子グレコローマン60kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

（８月６日実施）　

　昨年の世界選手権優勝のオミド・ノロージ（イラン＝右写真）は、今年５月のワールドカップでも全勝をマークと実力を維持。優勝候補の筆頭と考えていい。

　2010年世界選手権優勝のハサン・アリエフ（アゼルバイジャン）は、昨年の世界選手権はベネズエラ選手に不覚を喫して五輪出場枠を取れなかったが、他の選手（カムラン・ママドフ）が獲得した出場枠を“横取り”して五輪に出てくる。実力を発揮できるか。

　世界選手権で2010年３位、2011年２位のアルマト・ケビスパエフ（カザフスタン）、昨年世界選手権３位のザウル・クルマゴメドフ（ロシア）も優勝を狙える実力はあるだろう。

　2004年アテネ五輪を21歳で制したユン・ジヒュン（鄭智鉉＝韓国）は昨年の世界選手権でも５位に入賞。今年５月のワールドカップでは66kg級に出場して３戦３勝のあと、ルーマニア、イタリアの大会（ともに60kg級）で優勝して実力をキープしている。

　2010年世界選手権で、鄭智鉉を破るなどして２位となった松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）も優勝戦線に加わる力はある。

2010年世界選手権でアテネ五輪王者を破った松本。がっくりうなだれる鄭智鉉（韓国）。

2010年世界選手権決勝の第１ピリオド、アリエフ（アゼルバイジャン）のローリングを守り、先制した松本

《男子グレコローマン60kg級・エントリー選手》