2026.11.06NEW

【2026年世界選手権・特集】内容に進歩があり、「金メダルに手が届く」…栄和人・モンゴル総監督

 【アスタナ(カザフスタン)】2026年世界選手権で、栄和人総監督が指揮するモンゴルは男子フリースタイルが「銅1個」で国別対抗得点は「35点の9位」(昨年は30点・9位)、女子が「銅2個」で「74点の6位」(昨年は65点・7位)と、ほぼ横ばいの結果。

 ただ、準決勝で敗れて3位決定戦へ回った3選手(男子1選手、女子2選手)は、いずれも逆転負けで、あと少しのスタミナと勝利への執念があれば、決勝へ進めた内容。

 男子フリースタイル57kg級では、アジア選手権銀メダルのバトフヤギイン・メンク・エルデネが昨年の世界王者ハン・チョンソン(北朝鮮)と互角の展開の末の惜敗。同70kg級でも、昨年2位のツルガ・ツムルオチルが、準決勝でこの大会で優勝したイブラヒム・イブラヒモフ(ロシア)にラスト10数秒まで勝っているなど、内容のある成績。栄総監督は「進歩を感じる」と評価した。

▲昨年の世界王者ハン・チョンソン(北朝鮮)と互角の試合を展開したバトフヤギイン・メンク・エルデネ

 女子に関しては、技術や体力は上がっているが、「何が何でも金メダルを取る」という意識が欠けていると感じたそうだ。勝ちぐせをつけて、この部分をクリアすれば世界チャンピオンが現実のものになると断言した。

オリンピック王者になれば国民的英雄へ

 カザフスタンはモンゴルから近いこともあり、会場にはモンゴルから来たと思われる応援者の姿も多く、「期待を感じる」と栄総監督。モンゴルのレスリングは、オリンピックでは1968年メキシコ大会のジグジドゥ・ムンフバト(元横綱白鵬の父=関連記事)ら4人が銀メダルを取っているが、金メダルはない。

 全競技を通じては、2008年北京大会で男子の柔道とボクシングで取った2個のみ。女子のチャンピオンは皆無。オリンピックで金メダルを取れば国民的英雄になれるそうだ。栄総監督は「手が届いている。あと少しの努力で、引き寄せることができる」と総括し、残る2年間での強化に全力を尽くす予定だ。

▲今大会はセコンドには就かず、全試合を上から視察した栄和人総監督