2026.10.19NEW

2026年U23世界選手権(米国)出場の女子チームが帰国

 米国・ラスベガスで行われた2026年U23世界選手権に出場した女子チームが10月18日、成田空港着のユナイテッド航空で帰国した。「金1・銀1・銅3」を獲得し、国別対抗得点は一昨年と昨年の2位に及ばない3位だった。

 チーム唯一の優勝となった50kg級の森川晴凪(至学館大)は、昨年の53kg級での優勝に続いて2年連続の金メダル。「うれしい、という気持ちでいっぱいです」と喜びを表した。内容もよく、4試合で無失点。「自分のレスリングをやり切れました。今まではそれができなかったのですが、今回は相手に何もさせない闘いができました」と言う。

 昨年53kg級に出場したのは、挑戦という意味合いがあったものの、さほど深い理由はなく、50kg級とどちらが合っているか試してみたい気持ちからの選択。そのときも、快勝続きでの優勝だったが、50kg級の方が動きやすく、闘いやすかったので、今年はこの階級で勝負。53kg級での闘いの経験も生かした優勝だったと振り返る。

 この先、50kg級で日本の頂点に行くには、アジア・チャンピオンの須﨑優衣(キッツ)という高い壁がある。「勝つ、という強い気持ちを持つことが大切だと思います。強い気持ちを持って練習に臨みたい」と言う。現在は、すべてにおいて須﨑に劣っていることは認識している一方、「気持ちの部分では絶対に負けない。覚悟はできています」ときっぱり。

▲メダル獲得選手。左から山口夏月、澤谷ゆな、森川春凪、新井一花、星野レイ

接近しての力技が多かった外国選手

 冨田和秀監督(神奈川大コーチ)は、昨年の金4個から1個に減ってしまった結果に、「欧州勢が、今までと違って接近しての力技を使ってくることが多かった」と分析。メダルを取った選手が負けた試合では、接戦はなく、0点で終わった試合もあった事実は、優勝が遠かったことを意味する。「フォールへもっていくような大技が多く出た」そうで、こうした傾向を強化委員会に報告し、対策を練りたいと言う。

 藤田雄大コーチ(自衛隊)は「相手に合わせてしまう選手が多かった。組み手の技術では日本選手の方が上だが、相手に合わせてしまい、技を受けてしまうことが多かった」と見ている。日本選手の組み手を避けて一発狙いでくる選手が多かったそうで、「国内でこうしたパターンの練習が少なかった」と言う。

 このほか、外国選手に組み付かれて脚が止まってしまったことが多く、焦って飛び込んでつぶれたり、カウンターを受けたりしたそうだ。国別対抗得点が3位になってしまった原因は、はっきりしているわけで、今後の対策と巻き返しが期待される。


 ■55kg級2位・澤谷ゆな(育英大)「優勝を目指していたので、めちゃくちゃ悔しいです。決勝は、自分から攻めることを意識して、それはできたのですが、一瞬のすきに脚を取られてフォールにもっていかれてしまいました。甘い部分が出てしまったと思います。ここをしのいでいれば、勝負は分からなかったと思います。もう少し闘いたかったです。準々決勝のカザフスタン選手が去年のチャンピオンで、その選手を倒せたことは自信になりました。今後も、目の前の大会ひとつひとつに結果を出せるよう頑張っていきたい。しばらく55kg級でやっていきたい」

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 ■57kg級3位・新井一花(育英大)「銅メダルを取れてうれしい気持ちもありますが、優勝を目指していたので悔しい気持ちもあります。負けた準決勝は、組み手が相手のペースにもっていかれ、自分のレスリングができませんでした。これまでにも、その面で外国選手の強さを感じたことがありますので、まだまだです。直近の大会で全日本女子オープン選手権があるので(10月25日)、この1週間で今回の課題に取り組み、改善したことを出せるようにしたい。(全日本の57kg級はレベルが高いが)自分もオリンピックを目指している。今のままでは勝ち抜くことはできないので、練習にしっかり取り組みたい」

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 ■59kg級3位・山口夏月(自衛隊)「金メダルを目標にしていたので、負けてしまい、海外選手との差を感じて悔しい気持ちです。負けた試合は、最初から最後まで相手のペースでした。組み際にタックルがあることを分かっていたけど、対応できませんでした。(国際大会は 年ぶり)緊張もありましたが、わくわくした気持ちもありました。会場の雰囲気とかも日本と違い、調整も難しかったのですが、この経験はよかったです。(すぐにシニアの世界選手権に出場)U23で3位でしたけど、今回の経験を自信につなげ、金メダルを取れるように頑張りたい」

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 ■68kg級3位・星野レイ(神奈川大)「金でなかったことは悔しいでが、この負けはとても勉強になったとも感じています。U23の国際大会は初めてだったのですが、シニアに近づいていく中で、U20での闘いとは違うレベルの選手が集まっていて、その差を感じ、もっと練習が必要だと感じました。今後の目標は、12月の天皇杯と来年5月の明治杯で勝って、来年の世界選手権に出て、オリンピックの出場権を取ることです。(強豪の集まっている階級だが)覚悟しています」