日本レスリング協会は9月17日、都内で理事会を開催し、世界レスリング連盟(UWW)の決めた予選システム(クリック)の下で行われる2028年ロサンゼルス・オリンピックの日本代表決定方式を承認した。
最短で、(1)2027年世界選手権(9月11~20日、米国・ラスベガス)で3位以内に入った選手が同オリンピック代表に内定する(日本オリンピック委員会の承認によって決定)。
そのあと、(2)2027年2月から2028年3月までに行われるランキング対象大会によるポイントの多寡で出場国が決まる。ここで出場枠を取った選手が2027年全日本選手権の優勝選手だった場合は、オリンピック代表に内定。別の選手だった場合は、両者でプレーオフを実施し、勝者がオリンピック代表に内定する。
以上で出場枠を取れなかった階級では、(3)2028年4月に行われるアジア予選で2位以内に入った選手がオリンピック代表に内定する。
(1)(3)は出場枠を獲得した選手がオリンピック代表に内定するのに対し、(2)のランキング・ポイントで出場枠を取った選手は、場合によっては国内でもう一度闘って勝たないと代表になれない。井上謙二強化委員長は「国内で一番強い選手を決める天皇杯(全日本選手権)と、海外のランキング・ポイントで出場枠を取った選手とを競わせて代表を決めたい」と説明した。
ランキング・ポイントによる出場枠獲得は、長期間にわたって多くの大会出場が必要になる。出場については、「可能性を求めて多くの大会に出場したい」「世界選手権、それで取れなかったらアジア予選に絞りたい」という意見があり、強化委員会が決めるのではなく、選手・所属先と十分に話し合って決めたいという。
予選システムと、その大会に派遣する選手の規定は下記の通り(注=出場内定選手が負傷で出場できなくなった場合などを定めた詳細な規定の書面は、日本レスリング協会のホームページに掲載され次第、当サイトでも転載します)
※各階級3位以内の4選手が出場枠を獲得
《オリンピック階級の出場選手決定方法》
・2026年全日本選手権(12月24~27日)と2027年全日本選抜選手権(5月中旬から下旬予定)の優勝選手が同じ場合は、その選手が出場
・異なった場合は、後日、プレーオフを実施して勝者が出場。プレーオフへの出場権利は、全日本選抜選手権のエントリー階級とする(非オリンピック階級については、オリンピック階級の2位以内の選手を含めたプレーオフを実施して決定)。
※各階級、2027年世界選手権で出場枠の取れなかった国の上位3選手が出場枠を獲得
《各大会の出場選手決定方法》
■2027年2月15日~21日:第1回ランキング大会(候補=アルバニア、クロアチア、エジプト)
オリンピック階級は最大各2選手、非オリンピック階級は最大各1選手を派遣。2026年全日本選手権1~3位の上位選手から優先して選出
■2027年3月30日~4月4日:アジア選手権(候補=ヨルダン)
2026年全日本選手権の1~3位から上位選手から優先して選出
■2027年5月31日~6月6日:第2回ランキング大会(候補=エジプト、カザフスタン、モンゴル、米国)
オリンピック階級のみの派遣で最大各2選手。2026年全日本選手権1~3位の上位選手から優先して選出
■2027年7月19日~25日:第3回ランキング大会(候補=エジプト、モンゴル)
オリンピック階級のみの派遣で最大各2選手。優先順位は下記の通り。
(1)世界選手権代表選手
(2)プレーオフ敗者
(3)その時点でのUWWランキング最上位選手
(4)全日本選抜選手権の上位選手(2~4位)
■2027年9月11日~19日:世界選手権(米国・ラスベガス)
※前項参照
■2028年1月17日~23日:ランキング大会(候補=クロアチア、エジプト)
オリンピック階級のみの派遣で最大各2選手(出場枠獲得済み階級は、獲得選手のみ)。優先順位は下記の通り。
(1)その時点でのUWWランキング最上位選手
(2)2027年全日本選手権優勝者
(3)その時点でのUWWランキング上位選手(2位以下)
■2028年3月6日~12日:アジア選手権(場所未定)
オリンピック出場枠獲得済み階級は、獲得選手のみを選出。出場枠未獲得階級は、以下の優先順位で選出。
(1)その時点でのUWWランキング最上位選手
(2)2027年全日本選手権優勝者
(3)その時点でのUWWランキング上位選手(2位以下)
※ランキング大会は、各国から各階級2選手まで出場できる。ランキング・ポイントは見直しが予定されている。2kgオーバーでの計量(57kg級は59kgで計量)だが、大陸選手権と世界選手権はリミット計量。
※前記2セッションで出場枠の取れなかった国のみが出場し、各階級の上位2選手が出場枠獲得
《出場選手決定方法》
・2027年全日本選手権優勝選手を派遣
(注)世界最終予選は“途上国枠”であり、日本は無関係と思われるので省略