昨年の1年生王者(薬野柑太)を東京都予選で破ってインターハイ出場を果たした個人対抗戦・男子60kg級の内藤暖次朗(東京・自由ケ丘学園)は、初日の3回戦までの3試合を無失点で順当に勝ち上がったが、準々決勝で大森優多郎(和歌山・和歌山北)に1-3で敗れ、表彰台を逃した。
大森はグレコローマンが強く、昨年のU17世界選手権にも出場している選手。闘い方の違いの理由かどうかは分からないが、「自分のレスリングをさせてもらえなかった」と振り返る。試合中、レフェリーから指をつかみ合わないよう再三の注意があり、攻撃に集中できなかったようにも見受けられたが、それは否定も肯定もせず、「相手が強くて、自分の攻めができなかった」と繰り返した。
薬野は2024年のU15アジア選手権を制するなど、国際舞台での実績を持って入学してきた後輩。自身は全国中学生選手権3位で、キッズ時代から通じて全国2位はあるが全国制覇はなかった。
今年の予選は「3年生の意地で勝ちました」と言う。昨年の王者を破っての出場に、「チャンピオンの分まで勝ちたかった。悔しいし、(薬野)に申し訳ない」と声を振り絞った。王者を破って出てきたことのプレッシャーはなく、「最後の年なので思い切って闘った」だけに、無念さがあふれていた。
チャンピオンを破って全国大会に出てきたことだけでも、すばらしいことだが、「あれは通過点。ここで勝たなければならなかった。悔しい気持ちでいっぱいです」と言う。
一方、「絶対 にリベンジします」とも強調した。この日負けた大森とは、早ければ今月中旬の全国高校生グレコローマン選手権で対戦する可能性があるが、大森に対してだけではない。「大学は決まっていないけど、この借りはいつか必ず返し、全国チャンピオンになります」という言葉は、このままでは終われないという決意の表れ。
目指すのは頂点。「燃えて、必ずやり返します」-。最後は強気の言葉が続いた。