※関連記事=2026年6月23日:レスリングの男女18階級は維持できるか? 男女差は?…6月24・25日のIOC臨時総会でオリンピック改革案を論議
国際オリンピック委員会(IOC)は2026年6月24~25日、スイス・ローザンヌで臨時総会を開催し、2030年冬季オリンピック(フランス)の追加競技や、2036年夏季オリンピックの開催地を2029年に決めることなどを承認した。2032年ブリスベン・オリンピックの実施競技・種目の決定には至らなかった。
ただ、実施競技の選定基準が論じられ、2013年のように「レスリング競技を外す」ではなく、「種別」単位で行う方向に決まったもよう。「世界的な人気度」「コストと運営などの複雑さ(マイナス評価)」「普及度」で審査し、低評価の既存種別と高評価の新種別を比較して、入れ替えを行うかどうかを決めることになった。「世界的な人気度」の評価が60%の割合を占めるという。
「種別」とは、「競技」と「種目」の中間に位置する言葉だが、各競技の特性によって1種別しかないケースもあり、あまり使われていない。水泳の場合、「競泳」「飛び込み」「水球」「アーティスティックスイミング」といった種別がある。2つの分野にまたがって出場する選手は存在せず、見る人によっては別競技と考えるかもしれないが、オリンピックでは「水泳」というひとつの競技にくくられている。柔道やボクシングなどは1種別しか存在しない(階級などが種目なので、パリ大会では、柔道は15種目、ボクシングは13種目が実施された)。
レスリングの場合、「フリースタイル」「グレコローマン」「ビーチ」「グラップリング」などが、「種別」なのか、「種目」なのか、定義されている文献は見当たらない。「会場を違えてやるのが種別」との概念もある。そうすると「マット」と「ビーチ」が種別で、「マット」の中の種目として、「フリースタイル」「グレコローマン」「グラップリング」などがあるとも考えられる。これだと、パリで行われたレスリングは「1種別18種目」となるが、詳細は不明。
いずれにせよ、オリンピック・サイクルを考えると、今後2年間のうちにブリスベン大会での実施競技・種別・種目が決まることになりそう。
42歳と若く、IOC史上初の女性会長(カーティス・コベントリー会長=ジンバブエ)により、だれもが考えていなかった「出場選手に1万ドル(約162万円)を支給」という改革が実現する(クリック)。オリンピックの実施種別・種目について、どんな決断が下されるか、注視していかねばなるまい。