2016.11.07

オリンピック女王やメダリストが参戦へ…12月15日からのインド「プロ・リーグ」

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 インドの「エクスプレス・スポーツ」によると、12月15日からインドで行われる第2回プロ・リーグに、リオデジャネイロ・オリンピック女子75kg級優勝のエリカ・ウイーブ(カナダ)、同48kg級銀メダルのマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)、同53kg級銅メダルのソフィア・マットソン(スウェーデン)ら、インド以外からも豪華な顔ぶれがそろう見込みとなった。

 同大会は昨年から開始された賞金総額300万ドル(約3億900万円)のイベント。6チームが、エントリーした選手の中からスカウトしてチームをつくり、インドの6都市を転戦して対戦。総当たりリーグ戦のあと、上位4チームによって準決勝、決勝が行われて優勝チームを競う。

 各チームとも「男子5選手・女子4選手」「インド選手5選手・外国選手4選手」という構成。今年は今月18日に「オークション」という名称のスカウト会議が行われ、スカウトされれば、それだけでギャラが支払われる。

 オリンピック女王のウィーブは「私はオークションに登録しました。スカウトされることを期待しています。プロ・リーグで闘ってみたいと思います」とコメント。登録選手にはスタドニクやマットソンの名もあるという。

 インド協会によると、第1回大会から豪華な顔ぶれの大会にしたかったようだが、未知の大会だったことと、オリンピックの前だったことで外国のトップ選手の出場は少なかったという。

 それでも、女子75kg級で2年連続世界一に輝いたアデライン・グレイ(米国)が出場し、所属した「レバンタ・ムンバイ・ガルータ」が優勝。個人でも7戦全勝をマークし、テクニカルフォールが6試合あって最高のポイントを獲得している(賞金額は不明だが、「巨額の金額」と報じられている)。

 同協会のブサン・シン・サラン会長は「今年は豪華にやり、さらに成長させたい。ハサン・ヤズダニ(イラン=リオデジャネイロ大会・男子フリースタイル74kg級優勝)とも交渉している」と話した。

 インドからは、2012年ロンドン・オリンピック男子フリースタイル60kg級銅メダリストのヨゲシャワー・ダットやリオデジャネイロ・オリンピック女子58kg級銅メダリストのサクシ・マリクらが出場するという。

 3億円を超える賞金総額は、世界のレスリング界で最高の賞金額と思われる。昨年までのゴールデンGP決勝大会の賞金総額は42万ドル(現在のレートなら4326万円)だった。