2016.10.05

【リオデジャネイロ・レビュー（18）】男子フリースタイル125kg級メダリスト／表彰写真・略歴

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

男子フリースタイル125kg級メダリスト。左から、２位＝コメイル・ガセミ（イラン）、優勝＝タハ・アクグエル（トルコ）、３位＝イブラヒム・サイダウ＝ベラルーシ）、ゲノ・ペトリアシビリ（ジョージア）《撮影＝保高幸子》

【金メダル】Akguel, Taha（タハ・アクグエル＝トルコ）

　1990年11月22日生まれ、25歳。2010年世界ジュニア選手権120kg級２位を経て、2011年ゴールデンＧＰ決勝大会優勝。2012年は欧州選手権で優勝したが、ロンドン・オリンピックは８位。2013年世界選手権３位のあと、2014・15年に世界選手権125kg級で連続優勝。今年の欧州選手権で８位とつまずいたが、リオデジャネイロ・オリンピックで勝ち、３年連続の世界一へ。

　■タハ・アクグエルの話「私はこの金メダルを７月15日にトルコで発生したクーデター未遂に際して殉職した人たちに捧げたい。彼らが国を守ってくれなかったら、私はここに来ることができなかった。クーデターは阻止され、私たちの国はそれを乗り越えたのです」

《優勝までの試合結果》

決　勝　○［３－１］Ghasemi, Komeil（イラン）

準決勝　○［８－１］Berianidze, Levan（アルメニア）

３回戦　 ○［Ｔフォール、11-0］Saidau, Ibrahim（ベラルーシ）

２回戦　 ○［Ｔフォール、10-0］Jargalsaikhan, Chuluunbat（モンゴル）

１回戦　　ＢＹＥ

【銀メダル】Ghasemi, Komeil（コメイル・ガセミ＝イラン）

　1988年２月27日生まれ、28歳。2007・08年アジア・ジュニア選手権96kg級優勝。2010年からシニアの120kg級で闘い、2011年アジア選手権２位を経て、2012年ロンドン・オリンピック３位。2014年世界選手権125kg級のあと、翌年は世界選手権の代表を外れたが、オリンピック・アジア予選で優勝し、リオデジャネイロへ臨んだ。

【銅メダル】Saidau, Ibrahim（イブラヒム・サイダウ＝ベラルーシ）

　1985年３月９日生まれ、31歳。元ロシア国籍で、2009年ワールドカップ代表。2014年からベラルーシ国籍で、2015年ヤリギン国際大会（ロシア）優勝などを経て、オリンピック世界予選最終戦で２位となり、リオデジャネイロへ。

【銅メダル】Petriashvili, Geno （ゲノ・ペトリアシビリ＝ジョージア）

　1994年４月１日生まれ、22歳。2010年ユース・オリンピック100kg級４位、2013年世界ジュニア選手権優勝などを経て、2013年世界選手権３位。2014年の世界選手権は逃したが、2015年も３位。今年の欧州選手権とU-23欧州選手権を制してリオデジャネイロへ臨んだ。