※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(茶色部分は当初の掲載から追加した部分です)
日本協会の審判委員会は、世界レスリング連盟(UWW)から通達のあったシニアの男子グレコローマンのルール変更を発表した。従来の、パッシブに対するパーテールポジションの選択が廃止され、試合を中断することがなくなる。現在、カデット、ジュニア、U-23で実施されているルールとなる。
ただし、10月7日(金)~10日(日)の岩手国体は、旧ルールで実施する。
ルール変更は下記の通り。
UWWルール(グレコローマン)変更について
(公財)日本レスリング協会
審 判 委 員 会
※2016年の国体は、旧ルールで実施します。
シニア階級の変更点について
リオデジャネイロオリンピック終了後、世界レスリング連盟(UWW)はグレコロー マンスタイルのルール変更を以下の通り決定した。
1)今までのシニアルールは廃止とする。
2)新ルールはカデット・ジュニア・U23のルールに統一する。
消極的レスラーの摘発方法について
1)オーダードパーテールの廃止
1回目 試合を止めず口頭注意(レマーク)
2回目 試合を止めずPを与える。
3回目 試合を止めずP+1を与える。
4回目 試合を止めずPを与える。
5回目 試合を止めずP+1を与える。
*2回目のPで相手に1点を与えるが試合は中断しない。
*全ての年代の変更点は以下のとおりとする、
1)全ての反則は「○+2」とする。
*頭突き・平手打ち・全ての脚を使う反則(攻撃者・防御者共)
シングレットを掴む行為・指を絡める行為等(禁止事項)
攻撃者の反則は1回目注意し、2回目は ○+2とする。
*場外逃避・技術回避はダイレクトに○+2とする。
*パーテールポジションのフライング(上・下の選手共)
*スタンドの反則はスタンドからグランドの反則はパーテールからスタート。
2)大技の投げの5点は継続。
* 大技の投げからデンジャーにならない場合は4点を与える。(特例)
3)スタンドからダイレクトのデンジャーは4点。
パーテールからリフトでのダイレクトデンジャーは4点
4)スタンドからのデンジャーにならない投げ技は2点(コレクトホールド)パーテールからリフトのデンジャーポジションにならない場合は2点
5)場外に1足でた場合は従来通り、1Pとする。しかし攻撃選手が技をかけて1足でた場合はペナルティはなしとする。
*押し出しはNo Point
*攻撃者は1足出たあとの技は有効とする。
*攻撃者は2足出たあとの技は無効とする。(No Point・No Penalty)
(技が成立しない場合は1点を失う。リフトアップして2足出た場合は失点はしない。)
6)パーテールの反則について
*パーテールでの防御者は両手を開いて守らなければなならい。
*防御レスラーが攻撃レスラーのホールドを防ぐために肘を身体に近づけたり(脇を締める)肘や膝・脚を閉じることをしてはならない。
違反するレスラーに対し、口頭注意が与えられ従わない場合、または再度行った場合は○+2点が与えられ再度、パーテールから再開する。
7)全てのガッツレンチは2点とする。(回数に制限なし)
*攻撃者が肩をついた場合の失点は廃止する
追記
*チャレンジのVTRをみる審判員は
審判長(インストラクター)
ジュリー(スーパーバイザー)
マットチャーマンの3名とする。
*ポイントはジュリーが提示し、プラスポイントはマットチャーマンが 提示する。