※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
自国の協会会長の提訴に踏み切るインナ・トラズコワ(ロシア)
トラズコワは試合で負けた後、同国代表選手や他国の代表選手団がいた目の前で酒に酔っていた同会長にわいせつな言葉を浴びせられたうえ、顔を2度殴打されたと主張している。同選手は準決勝で川井梨紗子選手(至学館大)と闘い、テクニカルフォールで敗れている。
世界レスリング連盟(UWW)の副会長でもあるマミアシビリ会長は、「試合に負けたあと、声を荒らげて言い合うことはよくあること」とし、暴言については謝罪したが、「殴っていない」と主張。トラズコワはこの説明に納得せず、「今後、彼によって女子選手が傷つけられてはならない」として法的措置に乗り出すことを決めたという。
同会長は、75kg級の準決勝でグゼル・マニュロワ(カザフスタン)に敗れたエカテリナ・ブキナにも暴行を加えていたという日本関係者の証言もある。