2016.08.05

UWWホームページが、4連覇を目指す吉田沙保里(フリー)と伊調馨(ALSOK)を特集、至学館大の強さにも言及

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界レスリング連盟(UWW)は8月3日、ホームページ上に「吉田沙保里と伊調馨がオリンピック・レスリングの聖杯(キリスト教の儀式である聖餐に用いられる杯)を目指してリオデジャネイロに来る」と、不滅の金字塔を目指す両選手を特集、5月下旬に日本で本人や関係者にインタビューした約20分間の動画を掲載した。
 
 別記事で、過去3大会12個の金メダルのうち、7個を取った日本の強さに言及。「日本女子レスリングの強さの秘密」と題して、リオデジャネイロ・オリンピックで全階級で代表を派遣する至学館大がその原動力であり、栄和人監督が吉田、伊調、さらに小原日登美らを、それぞれの個性に合わせて指導して勝利をつかせたことを報じた。
 
 米国レスリングは、「Wrestle like a girl」(少女のように闘う)をキャッチフレーズにリオデジャネイロ・オリンピックに挑む女子チームを盛り上げ、注目を集めているが、日本は翻訳の必要を要しない新しい世界を与えてくれるだろう、と結んでいる。
 
 
 
 
 オリンピック4連覇は、レスリング界では2000年シドニー・オリンピックで男子グレコローマン130kg級のアレクサンダー・カレリン(ロシア)が挑戦したが、決勝で敗れ、まだ達成した選手はいない。
 
 他の競技で、個人の同一種目で達成したのは、カール・ルイス(米国=陸上・走り幅跳び)、アル・オーター(米国=陸上・円盤投げ)、パウル・エルブストレーム(デンマーク=セーリング・フィン級)の3人で、いずれも男子選手。
 2012年ロンドン大会で、馬場馬術のアンキー・ファンフルンスフェン(オランダ)が女子選手初の4連覇へ挑んだが、6位に終わった。