2016.07.26

UWWネナド・ラロビッチ会長が声明、ロシアの数選手は除外か?

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際オリンピック委員会(IOC)がロシアのリオデジャネイロ・オリンピック参加の可否を各競技団体(IF)に委ねたことを受け、世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は7月26日、ホームページにてUWWはロシアの選手がリオデジャネイロ・オリンピックに参加できるかどうかの検証を始めたことを表明した。
 
 すでに、世界アンチドーピング機構(WADA)の認めるロシア外のドーピング検査施設でロシアの各選手の検体をテストしており、WADA、IOCと協力して選手が潔白であるか、そうでないかを証明していくという。
 
 昨年の世界選手権(米国・ラスベガス)では、米国アンチドーピング機構により、いかなる不正も行われずに39ヶ国108選手の検査を行ったという。
 
 一方、AP通信によると、ロシア・オリンピック委員会のジューコフ会長が、オリンピックに出場を予定していたロシア選手団のうち、レスリングの選手を含めた13選手が過去のドーピング違反歴を理由に除外対象となる見通しを明らかにした。
 
 IOCはドーピング違反歴がないことや、信用できる国外検査をクリアしていることなどの条件を付け、ロシア選手の出場の可否の判断を各IFに委ねている。