2016.07.19

ドーピング違反解除のウクライナ2選手がオリンピック出場へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシア・レスリング協会のホームページは7月18日、ウクライナ・オリンピック委員会が同国のオリンピック代表選手を発表したことを掲載。ドーピング違反によって順位はく奪となりながら、世界アンチドーピング機構(WADA)の基準緩和によって処分が解除されたレスリング2選手が、代表に名を連ねていることが分かった。

 該当選手は、女子58kg級のオクサナ・ヘルヘル(2015年60kg級世界チャンピオン)と、男子フリースタイル65kg級のアンドレイ・クビアトコフスキー。

 ドーピング違反とされた時、女子58kg級はモルドバの選手が、男子フリースタイル65kg級(ウクライナとともにポーランドも順位はく奪)は、ジョージアとアルメニアの選手が、繰り上げで出場権を得ていた。

 ウクライナの2選手を含めて処分が解除された選手がオリンピックに出場することになれば、代替出場権を与えられた選手がどうなるのか、という問題が浮上してくる。レスリングの出場枠は344選手と決まっているだけに、厄介な事態になりそう。