2016.07.18

22日に98kg級のプレーオフ…最後まで競わせるロシア男子グレコローマン、他の5階級は決定か?

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ロシアの代表をめぐって22日に激突するイスラム・マゴメドフ(左)とニキタ・メルニコフ

 ロシアの男子グレコローマンのオリンピック代表が固まったもよう。まだ正式発表はされていないが、ロシア協会のホームぺージで、ゴギ・コクアシビリ監督が5階級の候補選手を挙げるとともに、98kg級は22日にニキタ・メルニコフとイスラム・マゴメドフとでプレーオフ(4kgオーバー計量)を行い、勝者をオリンピック代表にすることを明らかにした。

 メルニコフは2013年世界選手権96kg級王者で、今年の欧州選手権で勝ち、今月のスペインGPでも優勝、マゴメドフは昨年の欧州大会で優勝し、世界選手権は3位。今年のロシア選手権で勝った。

 59kg級は、昨年の世界選手権は13位で、今年6月のロシア選手権も2位だったステファン・マリャニャンが、ロシア王者のイブラギム・ラバザノフや、2014年世界2位で今年の欧州選手権優勝のミンギヤン・セメノフ、欧州予選で出場枠を獲得したサナル・セメノフを振り切ったようだ。今月のスペインGPで優勝しており、これが評価されたか。

 66kg級は昨年の世界選手権3位のアルテム・スルコフではなく、1月のポッドブニー国際大会、3月の欧州選手権、6月のロシア選手権で連続優勝したイスラムベク・アルビエフ。2008年北京オリンピック60kg級優勝の選手で、2013年世界選手権では2位に入っている。

 75kg級は昨年の世界王者、ロマン・ブラソフが順当に選ばれた。2012年ロンドン・オリンピック74kg級に続いて2大会連続優勝を狙う。

 85kg級は欧州予選で37歳のアレクセイ・ミシンが出場枠を取ったが、ロシア選手権優勝のダビット・チェクベテーゼが代表権獲得か。130kg級も世界選手権3位のバイリャル・マホフではなく、ロシア選手権優勝のセルゲイ・セメノフの名前が挙がっている。マホフは昨年の世界選手権には両スタイルで銅メダルを獲得しており、すでにフリースタイルで代表を決めている。

 正式発表が待たれる。なお、女子も未決定で、ユーリ・シャクムラドフ監督は今週(17日~)、発表することを明らかにしている。