2016.07.17

ペルー、チェコ、オーストリア、クロアチアがワールドカード(主催者推薦枠)でオリンピックへ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界レスリング連盟(UWW)は7月15日、ワイルドカード(主催者推薦枠)によってリオデジャネイロ・オリンピックに出場できる最後の4選手(国)を発表。ペルーに女子58kg級、チェコに同63kg級、オーストリアに男子グレコローマン85kg級、クロアチアに同75kg級の出場枠を与えた。該当国は7月18日までに出場選手を決め、UWWに提出する。

 ワイルドカードは、予選によって出場枠を取れなかったものの、レスリングの振興に努力している国に与える出場枠。レスリングでは8枠があり、開催国の出場枠獲得が4枠以下だった場合のため、そのうち4枠がいわゆる”開催国枠”だった。

 今回は、5月23日にハイチ、パラオ、カンボジア、ホンジュラスの4ヶ国にワイルドカードを与えた、ブラジルから5選手(男子グレコローマンで1選手、女子で4選手)が出場枠を獲得していたので、4つの開催国枠の取り扱いを国際オリンピック委員会(IOC)と話し合っていた。

 今年に入っての3度のオリンピック予選で、ペルーはのべ14選手、チェコはのべ16選手、オーストリアはのべ22選手、クロアチアはのべ13選手が出場したものの、出場枠を取ることができなかった。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長は、2008年北京大会と2012年ロンドン大会でともに女子1選手しか出場できなかったブラジルが、男子1選手を含めて5選手が出場できるようになったことを評価し、「開催国枠分を受け取った国の参加を歓迎する。レスリングが世界規模で発展するため、いいプロセスを経ている」とコメントした。