2016.07.15

北朝鮮のオリンピック代表が確定…かつての軽量級王国の復活なるか

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 朝鮮中央通信が報じたところによると、北朝鮮のリオデジャネイロ・オリンピック代表選手が確定。9競技に36選手が出場することになった。

 レスリングの具体的な選手名は報じられていないが、出場枠を取った4選手がそのまま参加するものと思われる。

 男子フリースタイル57kg級が2014年アジア大会優勝のヨン・ハクジン、男子グレコローマン59kg級が2013年世界選手権55kg級優勝のユン・ウォンチョル、女子48kg級が2014年世界選手権3位のキム・ヒョンギョン、同53kg級が昨年の世界選手権3位のヨン・ミョンスク。いずれも日本選手のライバルの一人と考えられる実績を持っている。

 北朝鮮はかつて男子フリースタイルの軽量級で抜群の強さを持ち、1992年バルセロナ大会では48・52kg級の2階級で優勝。48kg級で優勝したキム・イルは1996年アトランタ・オリンピックで2連覇を達成した。

 しかし、2000年シドニー・オリンピックから優勝には見離されており、2004年アテネ大会と2008年北京大会ではメダルなし。前回のロンドン・オリンピックでは男子フリースタイル55kg級でヤン・キョンイルが銅メダルを獲得。復活の兆しを見せている。