※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
スポーツ雑誌ESPNの「ボディ特集」でそり投げを披露するアデライン・グレイ(米国)
同特集は、男女の多くのアスリートが、局部は隠れるカットながら全裸で登場し、その競技のアクションシーンを激写。ぜい肉のない肉体美がアピールされているとともに、競技やオリンピックへの思い、将来の夢などを語られている(クリック)。
グレイによると、米国における女子レスリングの認知度は高くなく、女子レスリングの存在を知らない人もいるという。グレイがレスリングをやっていることを知ると、「女性がレスリング?」「オリンピックで見たことがない」などと驚かれることもあるそうで、「世界のハイレベルの中で最大限の努力をしているのに、本当に残念です」と言う。
「レスリングをするには可愛すぎる」と言われることが、とても嫌だという。女子レスリング選手に普段からたくましさや男性的な行動を求め、それがなければトップに立てないという前提に立つ言葉だからだ。 もう1カットはタックルへ行くシーン
グレイは「レスリングはテクニックが重要なスポーツであり、スキルと正確さを競うスポーツ。相手をたたきつぶすものではないのです。私は人をはたいたり、けんかしたことは一度もありません」と言う。
若い女子選手には「あなたたちは、アスリートとしてと、美を求める女性としての両方で世界の最高を手に入れることができます。女性アスリートは、女性らしい美しさを持ったうえで、強い選手でいられるはずです」と伝えているという。
自らはセリーナ・ウィリアムズ(プロテニスのスター選手)のような次世代の選手が憧れる選手になることが目標。「多くの女子選手に夢を与えたい」とコメントしている。
リオデジャネイロのマットでは、米国女子史上初のオリンピック・チャンピオンになるとともに、世界の女子選手が憧れるような強さと美を披露できるか。