2016.05.28

【全日本選抜選手権第1日・特集】優勝選手の声(女子)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(文=布施鋼治、渋谷淳、渡辺直樹、撮影=矢吹建夫)


 ■女子55kg級・菅原ひかり(岩手・種市高教=4月から岩手県の高校教員として活躍)「(教え子の)インターハイ予選が来週にあり、高校生と高め合って大会に臨みました。(1階級だけだが女子が初めて採用される岩手国体が今年10月に開催される)3階級くらいの選手が集まって競われるので、簡単ではないと思いますが、地元開催なので、優勝して岩手県のポイントになるようがんばりたいです。(12月の非オリンピック階級の世界選手権は)チャンスがあれば、それに向けてもがんばりたい」


 ■女子58㎏級・浜田千穂(日体クラブ=初の58kg級の試合で優勝)「去年はタイトルを取れなかったので、素直にうれしい。58㎏級は今回が初めて。相手の選手のパワーで押される部分もあった。決勝は自分から攻めて取る、という気持ちがあったけれど、自分で攻めていって返されてしまった。

 (闘いから)逃げていて、やめようと思った時もあったけど、本当にたくさんの人が、私がレスリングを続けるために協力してくれた(ので再起した)。そういう感謝の気持ちを忘れず、4年後の東京オリンピックに向けて頑張りたい。いまの私はゼロというよりマイナス。これから、それを必ずプラスに変えて、去年味わった悔しい気持ちを絶対に忘れずに頑張りたい」


 ■女子60kg級・坂野結衣(日大=63kg級全日本チャンピオンを破って優勝)「全日本の舞台ではいつも悔しい思いをしてばかりだった。今回は優勝できて本当にうれしい。決勝はとても強い選手なので、2点を先制されたことが想定のうち。2点なら何とかなると思って頑張った。最後4点取れた場面は、なぜ取れたのかよく分からない。2点のリードでは駄目なので、絶対に取る、という気持ちがあったからだと思う。

 1回戦は大学の後輩で、やりづらかったけど、それを乗り越えて自分のレスリングができるようになった。(12月に非オリンピックの世界選手権が開催されることになり)モチベーションが上がった。勝ってアピールし、自分が行くという気持ちだった」