※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=布施鋼治、渋谷淳、渡辺直樹、撮影=矢吹建夫)
地元国体へ向けて好スタートを切った菅原ひかり(岩手・種市高教)
■女子58㎏級・浜田千穂(日体クラブ=初の58kg級の試合で優勝)「去年はタイトルを取れなかったので、素直にうれしい。58㎏級は今回が初めて。相手の選手のパワーで押される部分もあった。決勝は自分から攻めて取る、という気持ちがあったけれど、自分で攻めていって返されてしまった。
(闘いから)逃げていて、やめようと思った時もあったけど、本当にたくさんの人が、私がレスリングを続けるために協力してくれた(ので再起した)。そういう感謝の気持ちを忘れず、4年後の東京オリンピックに向けて頑張りたい。いまの私はゼロというよりマイナス。これから、それを必ずプラスに変えて、去年味わった悔しい気持ちを絶対に忘れずに頑張りたい」
■女子60kg級・坂野結衣(日大=63kg級全日本チャンピオンを破って優勝)「全日本の舞台ではいつも悔しい思いをしてばかりだった。今回は優勝できて本当にうれしい。決勝はとても強い選手なので、2点を先制されたことが想定のうち。2点なら何とかなると思って頑張った。最後4点取れた場面は、なぜ取れたのかよく分からない。2点のリードでは駄目なので、絶対に取る、という気持ちがあったからだと思う。
1回戦は大学の後輩で、やりづらかったけど、それを乗り越えて自分のレスリングができるようになった。(12月に非オリンピックの世界選手権が開催されることになり)モチベーションが上がった。勝ってアピールし、自分が行くという気持ちだった」