※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=布施鋼治、渋谷淳、渡辺直樹、撮影=矢吹建夫)
■男子フリースタイル57kg級・中村倫也(専大=決勝で2014・15年世界選手権代表の高橋侑希に圧勝)「自信はあったので(結果には)驚いていない。ただ、大学に入る時は全日本選手権に出場できればいい、と思っていたのに、3年たって、こういうことになったことには驚いている。リオデジャネイロ・オリンピックの予選で負けた悔しさを練習にぶつけて、内容がよくなったと思う。
(東日本学生リーグ戦はリオデジャネイロ代表の樋口黎に勝利)予選が半年違っていたらなあ、と思います。(12月の)全日本選手権は61kg級に挑戦し、2階級制覇を目指します。肩とひじの手術を控えているので、自分としては(全日本選手権が)東京オリンピックへのスタートになる」
今大会は、とにかく先に先に攻めることを実行できたことが勝因かなと思います。おととしは学生のタイトルを取ってシニアのタイトルを取れなかった。去年はその逆。今年は学生の集大成として全てのタイトルを取りたい」」
■男子フリースタイル97kg級・赤熊猶弥(自衛隊=昨年12月の全日本選手権のあと1階級上げ、見事な優勝)「うれしいですが、山本(康稀)選手がいない中での優勝なので複雑な気持ちです。でも、やっぱりうれしいです。階級を上げ、チャレンジャーの気持ちで挑んだことが、この結果につながったのだと思います。
今後もこの階級で優勝を目指して頑張っていきたいです。今年は世界選手権はありませんが、(12月の)全日本選手権に向けて、しっかり練習していくだけです」