2016.05.03

【オリンピック世界予選最終戦・展望(6)】2015年世界7位(ウクライナ)が本命か…男子フリースタイル86kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
    7日(土) 女子
    8日(日) 男子フリースタイル


 【男子フリースタイル86kg級】=日本代表・松本真也(警視庁)

 《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得

 世界の強豪が順調に出場枠を手にしている中、オリンピック3大会連続出場を目指す2013年84kg級世界王者のイブラギム・アルダトフ(ウクライナ)が残っており、出場枠獲得の最右翼と言える。昨年の世界選手権7位で、欧州予選は5位。世界予選第1戦を飛び越え、休養十分で出てくるはずだ。

 アルメニアは欧州予選と世界予選第1戦に別の選手が出てきた。試合間隔を考えれば、欧州予選に出場したムサ・ムルタザリエフが今大会に出てくるだろう。2014年欧州選手権3位などの実績を持つ。

 ピオトル・イアヌロフ(モルドバ)は2015年欧州大会2位の実力者。昨年の世界選手権は20位、世界予選第1戦は8位と今ひとつだが、欧州2位の時の実力を発揮できれば、出場枠を手にする可能性はある。

 アジアからは、2014年アジア大会3位のウミジョン・イスマノフ(ウズベキスタン)キム・クォンウク(韓国)が残っている。イスマノフはアジア予選5位、世界予選第1戦5位、キムはアジア予選3位、世界予選第1戦10位。上位を狙う実力はある。