2016.05.03

【オリンピック世界予選最終戦・展望(5)】2013年世界王者(アルメニア)が最右翼…男子フリースタイル65kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
   7日(土) 女子
   8日(日) 男子フリースタイル


 【男子フリースタイル65kg級】=日本代表・藤波勇飛(山梨学院大)

 《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得

 2013年世界選手権66kg級を制したダビッド・サファリャン(アルメニア)が欧州予選3位、世界予選第1戦5位と、まだ出場枠を取っていない。3大会連続で挑んでくると思われ、連戦の疲れを差し引いても出場枠獲得候補の最右翼と言えよう。

 2014年欧州選手権3位のボリスラフ・ノバチコフ(ブルガリア)は、欧州予選7位を経て、世界予選第1戦で4位とあと一歩だった。3大会連続で挑んでくることが予想される。ベラルーシからは、欧州予選9位で世界予選第1戦をパスして今回にかけるであろうアザマト・ヌリコフが予想される。昨年の世界選手権70kg級5位の実力者だ。

 2014年世界選手権3位のミハイル・サバ(モルドバ)が残っているが、最近の成績を見る限り、出場枠獲得の力があるかどうかは疑問。

 アジアからは、アジア予選3位のキム・ユソン(北朝鮮)が出てくるだろう。世界予選第1戦は初戦敗退。リベンジなるか。韓国からは2012年ロンドン・オリンピック60kg級代表のリー・セウンチョルが、アジア予選(5位)、世界予選第1戦(7位)に続いて挑むものと思われる。

 カザフスタンは2月のアジア選手権2位のヌルラン・ベクザノフら3人の候補がいて、だれが出てくるか読めない状況。同国からはフリースタイル5階級で出場枠を獲得しており、だれが出てきても追い風がある。

 2012年ロンドン・オリンピック66kg級7位のハイスラン・ガルシア・ベラネス(カナダ)が、パンアメリカン予選(3位)、世界予選第1戦(9位)に続いて挑んでくるはず。