2016.05.02

【オリンピック世界予選最終戦・展望(3)】2014年世界2位(ドイツ)と3位(トルコ)が強敵…男子グレコローマン98kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
   7日(土) 女子
   8日(日) 男子フリースタイル


 【男子グレコローマン98kg級】=日本代表・斎川哲克(栃木・足利工高教)

 《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得

 2014年世界選手権の2位と3位の国が出場枠を取れていない。2位はドイツで、その選手は引退か負傷かで活動をしていないが、代わってピーター・オエフラーが予選に出場している。今回出場すれば、この春3大会連続出場。3位はオリンピック2大会連続出場を目指すセンク・イルデム(トルコ)。世界予選第1戦を飛び越え、満を持して地元での決戦に挑む。

 アゼルバイジャンは候補が2人いるが、今回出てくるのは2013年世界選手権96kg級3位で、欧州予選3位のシャルバ・ガダバーゼではないか。やはり世界予選第1戦をカットし、エネルギーを補充しての再挑戦となる。

 昨年の世界選手権8位のマルチン・ニールセン(ノルウェー)は世界予選第1戦で5位。連続で出てくるか、それとも欧州予選8位のフェリックス・バルダウフ(ノルウェー)か。

 アジアからはカザフスタンが最大の難敵。世界予選第1戦は2014年アジア選手権優勝のイェルラン・イスカコフが出てきたが(14位)、今回は2015年アジア選手権3位でアジア予選5位のマルグラン・アッセンベコフではないか。

 オリンピック出場のために国籍を変えたと思われた元世界王者のイブラヒム・アブデルファタ・モハメド(バーレーン)は、アジア予選で順位をはく奪処分を受け、世界予選第1戦には出てこなかった。最後の予選にはどうか。

 パンアメリカンで残っている米国、コロンビアなどの国は、やや落ちる。