※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月16日にセルビア・ズレニャニンで行われたリオデジャネイロ・オリンピックの欧州予選第2日で、日本がこのあと出場枠を目指す男子フリースタイル86kg級は、2013年世界選手権84kg級3位の成績はあるものの、最近は低迷していたイストバン・ベレブ(ハンガリー)と、2月のメドベジ国際大会(ベラルーシ)3位のアマルハジ・マハメダウ(ベラルーシ)が出場枠を取った。
出場枠を逃した主な強豪は下記の通り。
■イブラギム・アルダトフ(ウクライナ)=2013年世界選手権84kg級優勝 / 2015年の世界選手権7位
■ムサ・ムリタザリエフ(アルメニア)=2014年欧州選手権3位
■ラドスラフ・マルシンキエウィッツ(ポーランド)=2015年欧州大会3位
大会間隔と地理的な問題で、これらの選手が今月22~24日の世界予選第1戦(モンゴル・ウランバートル)へ参加するかどうかは微妙。アルメニアは3月の欧州選手権5位のシャミール・アチャンの出場も予想される。
【男子フリースタイル86kg級・展望】=日本代表・松坂誠應(日体大)
《出場枠獲得状況》=青が出場枠獲得の国 松坂誠應(日体大)
パンアメリカンからは、2012年ロンドン・オリンピック84kg級7位のジェイコブ・ハーバートと思えたが、国内予選で3月の全米学生選手権で2度目の優勝を飾ったミズーリ大のジェイデン・コックスに黒星。優勝したコックスが出場する。
コックスは決勝で全米学生選手権を4階級にわたって4度優勝したカイル・デイクを撃破している。まだ国際舞台での実績はないものの、フリースタイルでの実力もかなりのものが予想される(注=米国の大学はカレッジスタイルで試合をやっている)。
アジアからは、2014年アジア大会3位のウミジョン・イスマノフ(ウズベキスタン)とキム・クォンウク(韓国)の2選手が残っている。アジア予選には出てこなかったが、2014年世界選手権7位のナレシュ・クマール(インド)が出てくるか。
欧州からは、2013年世界選手権84kg級優勝のイブラギム・アルダトフ(ウクライナ)が欧州予選から連戦で出てくるか。欧州選手権3位のシャミール・アチャン(アルメニア)がどの程度の強さか。