2012.03.03

【五輪アジア予選・展望(4)】男子フリースタイル96kg級

※本記事は日本レスリング協会公式サイトに掲載されていたものです。

(3月31日実施、上位2選手が五輪出場枠獲得。日本代表:磯川孝生=徳山大職


 昨年の世界選手権でイランとカザフスタンが出場枠を獲得した。

 残る国ではウズベキスタンが抜けている状況だが、キルギスにロシアから選手が移ってきて、2月のアジア選手権で優勝して実力を見せた。この2強にタジギスタン、モンゴル、韓国が続いている状況。

 ※最近の主要国際大会のアジア選手成績


2010年アジア大会決勝、イランの目突きに強烈に抗議するクルバノフ

 【ウズベキスタン】
 2008年北京五輪代表で、2010年アジア大会2位&2011年アジア選手権優勝のクルバン・クルバノフ(Kurban Kurbanov)が優勝候補の筆頭。昨年の世界選手権はナイジェリア選手に不覚のフォール負けを喫したが、実力は十分だろう。

 【タジギスタン】
 昨年の世界選手権でルスタム・イスカンダリアン(Rustam Iskandari)が7位に入っている。しかし、くじ運に恵まれた面があるのは間違いなく、アジア選手権は11年が8位、12年が11位。ずば抜けた強さではない。

 【キルギス】
 昨年5月までロシアだったマゴメド・ムサエフ(Magomed Musaev)が秋に国籍を変え、今年2月のアジア選手権で優勝。一気に優勝候補に浮上してきた。

(注)国際レスリング連盟の国籍変更規定は、「五輪予選、五輪、世界選手権、ワールドカップ、世界学生選手権・ユニバーシアード、世界軍隊選手権・大会、大陸選手権・大会に出場してから2年間は新しい国の選手として出場できない」となっている。それ以外の国際大会には適用されない。

 マゴメド・ムサエフの場合、2011年5月に「アリ・アリエフ国際大会」(ロシア)にロシア選手で出場しているが、前記の大会には出場していないため、国籍を変更することができた。

 FILAに申請して認めてもらうことが必要など細かな規定はあるようで、「ロシアでダメ、翌月には他国で」とはならないようだが、以前より国籍変更規定がゆるやかになtっている。

 

 【モンゴル】
 2月のアジア選手権3位のドルジカンド・クデルブルガ(Dorjkhand Khuderbulga)、または昨年のアジア選手権3位&世界選手権出場のゾルボー・ナチャグスレン(Zolboo Natsagsuren)の出場が予想される。どちらが出てきても決勝進出は難しいのではないか。

 ↓

3月17日にエントリーが判明し、ドルジカンド・クデルブルガが正エントリー、2008年アジア選手権2位のクデルブルガ・ドルジカンド(Khuderbulga Dorjkhand)が控えエントリー。

 【韓国】
 2008年北京五輪120kg級に出場したキム・ヤエガン(Kim Jae-Gang)が、2009~11年のアジアの大会に出場し(10年はアジア大会、他はアジア選手権)、昨年の世界選手権にも出場。今回も出場してくることが予想されるが、決勝進出の実力まではないと思われる。