※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(7月18日、タイ・バンコク)
■59kg級・田野倉翔太(クリナップ)「1回戦からぎりぎりの試合をしてしまった。試合間隔が短いこともあって、次のキルギス戦がきつく、敗者復活戦でも回復できていなかった。この暑さの影響かもしれない。もう少しコンディショニングをしっかしないとならない。キルギス選手は練習もよくやっている相手。2-4になって、そうガツガツ攻めてこないと思ったところを、とんとんと大技を受けてしまった。
オリンピック予選には出られないが、自分のやるべきことをやって次に向けて頑張りたい。いきなり来年の世界選手権や4年後は考えられないので、6月の全日本選抜選手権と12月の全日本選手権が目標。この4年間は階級区分も変わって、運がなかった面はあった。運を引き寄せられないとオリンピックは厳しい。しかし、運を引き寄せるために必要なものは実力だ」
■71kg級・山本貴裕(日体大)「投げで4点取れて、通じるかなとは思いましたが、スタンドの自分のミスからの失点やグラウンドの防御が甘く、勝ちにつなげることができずに悔しい。一本背負いは、来ることが予想できましたが、踏ん張れなかった。グラウンドの防御は以前からの課題。これからもやっていきたい。きれいに勝とう、と思ったが、泥くさくとも勝利にどん欲になることが必要。
全日本選手権で優勝して選ばれたわけではない。全日本で勝って、またアジア選手権、さらには世界選手権に挑戦したいと思う。まだ学生のタイトルも取っていないので、大会ひとつずつ優勝して、自分のレスリングを確立したい」
■85kg級・岡嶋勇也(拓大)「グレコローマンの海外での試合は初めて。まだグレコローマンは慣れていないけど、トップ選手と闘えていい経験でした。日本選手だと、ローリングで(1回転すると)一度ゆるむのですが、今回闘った相手はまったくゆるまなかったので、体をずらそうにも、ずらすことができなかった。何もやらせてもらえなかった。
卒業後はグレコローマンに専念してレスリングを続けます。スタンドからグラウンドまで、課題だらけで、すべてを1からやっていかなければならない。まだ上(世界のトップ)は見えない。ひとつひとつ克服していきたい」