※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
再三のタックルも通じなかった阿部梨乃(日大)
決勝の相手は2012年ロンドン・オリンピック代表で2014年アジア大会(韓国)3位のブルマー・オチルバト(モンゴル)で、0-2のスコア。最後は攻めに攻めたが、その守りを崩すことができなかった。
阿部は「攻め切れず、ポイントにつなげられなかった。守りを固めてくる選手に対して、しっかりとタックルなどを決められる技術を、しっかり練習して身につけたい。次にシニアの国際大会に出させてもらう機会があったら、こういう試合はしないようにしたい。最後に勝ち切れる選手になりたい」との反省の弁。
最後まで攻め続けたたことは評価されるが、「最終的にポイントを取れなかったら、どうしようもない、最初に頭を下げられて落とされてポイントを取られなければ、逃げ回られることもなかった。ポイントを取られてはならなかった」。準決勝までについても、「1回戦は同じ技に2度かかってしまった。失点をしないようにすることが一番だが、こういう(同じ技を繰り返して受けてしまう)失点をなくしていきたい」と言う。
その中での収穫を問われると、「決勝の相手のように手足が長い選手に対しての練習もやっていたけど、試合になると出ない…。練習でやってきたことを試合でできるようにしたい」と、質問の答えになっていない返答。心の中は悔しさいっぱいだったからなのだろう。銀メダルでは、喜びは全くないようだ。
しかし、今年の目標を問われると、「まず明治杯(全日本選抜選手権)での優勝です」ときっぱり。不完全燃焼だった今大会の雪辱へ挑む-。