※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
アゼルバイジャン・バクーで行われたていたゴールデンGP決勝大会に出場していた男子グレコローマン・チームが12月1日、成田空港に帰国した。3選手が出場し、メダルはなかったが、59kg級の文田健一郎(日体大)が世界選手権5位のキルギス選手を破る殊勲を挙げ、強化の成果を出した。
豊田雅俊監督(警視庁)は「世界選手権のあとの緊急合同練習を経て、各所属とともに攻めるレスリングをやってきた。文田は最初0-6とされたが、そのあとしっかり攻めて逆転した。攻めるレスリングをやってくれた」と評価。次の試合でろっ骨を痛めて棄権し、上位入賞はならなかったが、着実な前進を感じたもよう。
初戦敗退の98kg級の山本雄資(警視庁)も前に出て一本背負いで先制したそうで、攻める姿勢を評価される。地元びいき判定と思える判定で逆転されたが、「(地元びいき判定は)理解のうち。あと1、2点、どん欲に取りにいってほしかった」と注文。
同じく1試合で終わった85kg級の角雅人(自衛隊)も、ポイントへつなげる執着心がほしかったが、前に出る姿勢は感じられたそうで、選手に攻める気持ちが芽生えているのは確かなようだ。
なお、文田は大事をとって棄権したのであり、今月21日からの全日本選手権の出場には影響ない見込み。