2015.11.30

ゴールデンGP決勝大会出場の男子フリースタイル・チームが帰国

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 アゼルバイジャン・バクーで行われたゴールデンGP決勝大会に出場した男子フリースタイル・チームが11月29日、成田空港着に帰国した。世界王者経験者も多数参加するハイレベルな大会で、若手中心で参加した日本はメダルに手が届かず、61kg級の有元伸悟(近大)が1勝するにとどまった。

 厳しい結果に鈴木豊監督(自衛隊)は「思った以上に、大会のレベルが高かった。出場人数はあまり多くなかったが、ロンドン・オリンピックの金メダリストや世界選手権優勝などが出ていて、メンバーが凝縮されていて穴がない組み合わせだった。今回の日本代表は若手中心で今の実力では厳しかった。特にグラウンドの防御に差があった」と振り返った。

 唯一1勝を挙げた有元は「初戦、格上の選手と闘い、怖さがありました。第1ピリオドは0-3で折り返したが、第2ピリオドにカウンターから一気にローリングを決められて、どんどん失点してしまった。学生の大会でいい成績が出せていたが、世界ではまだまだだなと思った」と実力の差を痛感したようだが、「でも格上と対戦できたという楽しさもあった。ケガもなく遠征を終えられたので、気持ちを切り替えて来週の西日本リーグ戦に臨みたい」と話した。

 結果がでなかった今回の遠征だが、来年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場しそうなメンバーを研究できたという見方もある。鈴木監督は「全日本選手権が終わったらメンバーが決まります。今回の遠征でのことを活かして、強化につなげたい」と結んだ。