※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【男子フリースタイル57g級】
ウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア=Vladimir Khinchegashvili)
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(撮影=矢吹建夫)
1991年4月18日生まれ、24歳。2007年欧州カデット選手権50kg級3位のあと、翌年、同54kg級と欧州ジュニア選手権50kg級でダブル優勝し、世界ジュニア選手権同級でも3位入賞。
2010年世界ジュニア選手権55kg級で優勝し、2011年世界選手権55kg級で7位入賞。2012年のオリンピック予選第1戦で優勝してロンドン・オリンピックへ。準決勝で湯元進一を破って決勝へ進んだが、ジャマル・オタルスルタノフ(ロシア)に敗れて銀メダルに終わった。
2013年から60kg級に上げ、欧州選手権3位などの成績。階級区分変更によって2014年から57kg級へ。同年の欧州選手権で優勝し、世界選手権は2位。57kg級として2度目の世界選手権で初の世界一へ輝いた。
ジョージア(グルジア)の男子フリースタイルとしては、2005年84kg級のレバズ・ミンドラシビリ以来の優勝。
■ウラジーミル・キンチェガシビリの2015年世界選手権成績 決 勝 ○[5-4]Hassan Sabzali Rahimi(イラン) 準決勝 ○[10-2]Bekhbayar Erdenebat(モンゴル) 4回戦 ○[7-5]Artas Sanaa(カザフスタン) 3回戦 ○[6-1]Georgi Valentinov Vangelov(ブルガリア) 2回戦 ○[Tフォール、4:19=10-0]Salvatore Mannino(イタリア) 1回戦 BYE |
【世界選手権1~5位選手】(オリンピック出場枠獲得選手)
[1]Vladimir Khinchegashvili(ジョージア)
[2]Hassan Rahimi(イラン)
[3]Erdenebat Bekhbayar(モンゴル)
〃 Viktor Lebedev(ロシア)
[5]Artas Sanaa(カザフスタン)
〃 Jong Hak-Jin(北朝鮮)
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《2016年3月・アジア予選展望》 ※国際主要大会成績(青が出場枠獲得国)
アジアから4ヶ国が出場枠を獲得。出場枠獲得の可能性は広がっている。
強敵として考えられるのは、2014年アジア選手権3位・2015年同2位のサマト・ナディルベク(キルギス)と、55kg級で2013年アジア選手権優勝・世界選手権2位のアミト・クマール(インド)。今年の世界選手権は、ナディルベクは初戦でパンアメリカン大会王者のキューバ選手にテクニカルフォール負け。クマールは3回戦で欧州王者のロシア選手に敗れた。
他に、世界ジュニア選手権50kg級で2013年3位・2014年2位のマクムジョン・シャフカトフ(ウズベキスタン)が要注意。21歳で今年の世界選手権の代表になっており、2回戦で敗れたが、どこまで力を伸ばしてくるか。
昨年のヤリギン国際大会(ロシア)で3位入賞し、アジア大会で5位に入ったニコライ・ノエフ(タジギスタン)もあなどれまい。