男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
《岡太一・略歴》 / 《岡太一・国際大会成績》 / 《男子グレコローマン85kg級展望》 / 《勝者の素顔》
《オリンピック&世界選手権・歴代優勝選手と日本選手成績=男子グレコローマン》
(文=増渕由気子) 岡太一(自衛隊)
岡は2010年12月に全日本選手権初制覇し、翌年の2011年に世界初出場。2013年にも出場するなど、ずっと全日本のトップの実力を維持。今年5月のアジア選手権(カタール)では銅メダルの結果を残した。岡太一は3度目の世界選手権を前に「厳しい重量級ですが、自分の形にもって行けば、勝てる見込みはある」とオリンピック出場権獲得に燃えている。
■アジア3位でも厳しい現実
アジア選手権銅メダル――。そろそろ世界でも結果が出せそうに見えるが、それはあくまでもアジア圏での成績。グレコローマンが盛んな欧州を含めた“世界”を相手にすると、まだ思った成績が出せていない。3月のハンガリーGPや、7月のピトラシンスキ国際大会(ポーランド)は、ともに初戦敗退だった。
ピトラシンスキ国際大会は世界選手権の前哨戦ともいえる大事な大会。結果を出せなかったことで、「スタンド、グラウンドともに攻撃が全然できていなかった」と反省しきりだった。 全日本選抜選手権で勝ち、世界選手権出場を決めた岡=撮影・矢吹建夫
ハンガリー合宿は7ヶ国から多くの選手が集結。岡は同階級の選手はもちろん、80kg級や98kg級の選手たちとも積極的に手合せしては、自分の形を貫いて見せた。「最初は、ボコボコにやられました」とまったく歯が立たなかったという。
だが、何十人と手合せしているうちに、外国選手に対する思いが変わった。「外国人は、ひとくくりに体力(スタミナ)がないとか言いますが、本当にいろんな選手がいて、いろんな技がある。たくさんの選手とやって気がつきました」。
試合だと勝ち上がった数だけの選手としか組み合えないが、この夏はポーランドとハンガリーで計4週間も海外で練習を積んだ。外国選手に対する先入観を払しょくでき、合宿の終盤に入ると、歯が立たなかった選手たちにも、互角に戦えるまで成長できたそうだ。
「強い選手の傾向も分かりました。一様に体幹がしっかりしていました。そういう選手にも、自分のレスリングを確立していけば、勝てると思えるようになったし、外人に対する怖さも減りました」。ポーランド遠征で自信を喪失した岡だったが、ハンガリー遠征では、しっかりと自信を取り戻して帰国。西口茂樹強化委員長(拓大教)も「85kg級は少しずつ、世界と闘えるレベルになってきた」と言及した。
■アジア銅を取ったように、メダルを持ち帰りたい! 今年4月、来日した世界王者メロニン・ヌモンビ(フランス)に挑む岡
岡自身は、内容に満足できなかったアジア選手権の銅メダルも、真理子さんは手放しに喜んでくれた。その笑顔が岡を励ましたことは言うまでもない。「メダルを持ち帰ったら、すごく喜んでくれた。今回もメダルを獲って(妻の首に)かけてあげたい」。
闘いを控え、「少なくとも以前の僕よりは絶対強くなっています。世界で負けっぱなしは嫌。世界選手権のほかにも、オリンピック予選はありますが、ラスベガスで勝負をかけたいです」。今夏3度目の海外遠征が、3度目の世界選手権となる。岡太一が、慣れてきた“世界”を相手に実力を発揮できるか―。
《関連記事》
■2014年12月22日: 【全日本選手権第1日・特集】優勝選手の声
■2013年9月22日: 【世界選手権・特集】男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)
■2013年8月13日: 【特集】世界選手権へかける(1)…男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)
■2012年11月25日: 【全国社会人オープン選手権・特集】初心に帰って両スタイル優勝…96kg級・岡太一(自衛隊)
■2012年5月6日: 【五輪予選最終ステージ最終戦・特集】金久保武大(ALSOK)岡太一(自衛隊)
■2011年9月3日: 【特集】世界選手権へかける(14)…男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)