【2015年世界選手権・展望】男子フリースタイル65kg級…ロンドン60ｋｇ級優勝のトグルル・アスガロフ（アゼルバイジャン）が有力か

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

　昨年の世界選手権優勝はソスラン・ラモノフ（ロシア＝24歳）。しかし、国内に強豪が多いため、出場は不明。今年はメドベジ国際大会（ベラルーシ）７位、ヤシャ・ドク国際大会（トルコ）５位、ロシア選手権２位を経て、ジオルコウスキ国際大会（ポーランド）３位。実績で選ばれる同国代表は厳しいのではないか。

　ヤリギン国際大会（ロシア）とロシア選手権を制し、欧州大会３位のイリヤス・ベクブラトフ（25歳）、2013年世界選手権66kg級３位で、昨年の欧州王者のマゴメド・クルバナリエフ（23歳）の方が有力。どちらが出てきても優勝候補。

　欧州大会でベクブラトフを破ったトグルル・アスガロフ（アゼルバイジャン＝22歳）は、2012年ロンドン・オリンピック60kg級優勝の選手。この階級にも慣れたと思われ、優勝戦線にからむ可能性は大きい。

　イランは昨年２位のアーマド・モハマディ・サエード（？歳）か、アジア大会61kg級優勝などを経て、今年のアジア選手権65kg級優勝のマスード・エスマイルプール（27歳）。どちらが出てきても、やはり優勝候補と考えるべきだろう。

　アジアからは、ロンドン・オリンピック60kg級代表でアジア大会優勝のヨゲシャワー・ダット（インド＝32歳）、昨年３位のマンダカナラン・ガンゾリグ（モンゴル）も要注意。

　ヤリギン国際大会２位でパンアメリカン大会を制したブレント・メトカーフ（米国）、60kg級で2011年世界２位で65kg級に上げたフランクリン・ゴメス（プエルトリコ）らパンアメリカン勢はどうか。

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■ＵＷＷ（世界レスリング連盟）ランキング＝2015年７月末時点
［1］Sayed Ahmad Mohammadi（イラン）＝世界選手権２位
［2］Brent Metcalf（米国）＝パンアメリカン大会優勝
［3］Togrul Asgarov（アゼルバイジャン）＝欧州大会優勝
［4］Magomed Kurbanaliev（ロシア）＝メドベジ国際大会２位
［5］Frank Chamizo（イタリア）＝ジオルコウスキ国際大会優勝
［6］Mustafa Kaya（トルコ）＝欧州大会３位
［7］Ilyas Bekbulatov（ロシア）＝欧州大会３位
［8］Soslan Ramonov（ロシア）＝ジオルコウスキ国際大会３位
［9］Magomed Muslimov（アゼルバイジャン）＝パリＧＰ優勝
［10］Haji Aliev（アゼルバイジャン）＝欧州大会３位（61kg級）

■2014年世界選手権成績
［1］Soslan Ramonov（ロシア）
［2］Sayed Ahmad Mohammadi（イラン）
［3］Mihail Sava（モルドバ）
 〃  Mandakhnaran Ganzorig（モンゴル）
［5］Mustafa Kaya（トルコ）
 〃  Azamat Nurikov（ベラルーシ）
［7］高谷大地（日本）
［8］Franklin Gomez Matos（プエルトリコ）