男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
女 子 | 48kg | 53kg | 55kg | 58kg | 60kg | 63kg | 69kg | 75kg |
《高橋侑希・略歴》 / 《高橋侑希・国際大会成績》 / 《男子フリースタイル57kg級展望》 / 《勝者の素顔》
《オリンピック&世界選手権・歴代優勝選手と日本選手成績=男子フリースタイル》
(文=保高幸子) 高橋侑希(山梨学院大)
昨年は飛躍の年だった。全日本選抜選手権とプレーオフを勝ち抜き、海外遠征も経験。世界選手権代表として堂々とした闘いを見せてくれた。強豪と渡り合える力を見せ、世界5位という成績を残した。負けた2試合は、昨年2度目の世界王者となったヤン・ギョンイル(北朝鮮)と、2013年55kg級世界王者のハッサン・ラヒミ(イラン)。
ともに最後の1分の段階では勝っていたにもかかわらず、逆転負けを喫してしまった。「最後、守ろうとする気持ちがあって、中途半端な守りになってしまった」と反省。また後半の試合運びが甘いことも認めている。大会後、「後半になると、焦りとか、追いつかれたら、といった弱気の部分が出てくる。そういう点が敗因。1年で修正したい。同じ過ちをおかしたら、この世界選手権が無駄になってしまうので、学んだことを次につなげたい」と話していた。
■ジオルコウスキ国際大会で日本軽量級の強さをアピール
今冬は遠征に行かず、国内で調整した。「まずは国内で勝たなければ世界に出ることもできない。全日本選抜選手権で勝つことを考えていました」-。その調整が功を奏したか、代表選考となった6月の同選手権では初戦でロンドン銅メダリストの湯元進一(自衛隊)を下し、決勝は長年のライバルであり、全日本王者というアドバンテージを持っている森下史崇(ぼてぢゅう&Bum's)を4−2で下した。 プレーオフで勝ち、応援席へガッツポーズの高橋=撮影・矢吹建夫
先月24日には、昨年の世界選手権以来の国際大会出場となった「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド・ワルシャワ)に出場。日本チームで唯一の優勝を遂げた。全4試合で失点は決勝で喫した"30秒ルール"の1点のみの、完勝だった。「強い選手が出ていなかったので、世界選手権で勝つためにはここで優勝しないといけないと思った」と言い、日本の最軽量級ここにありを見せつけた。
決勝ではトップ選手ならではの洗礼も受けた。「相手は、自分との試合だけ差しに変えてきた。僕の対策をしてきたようでした」と、明らかに研究されていたことを感じた。最後はテクニカルポイントで逆転したものの、課題が残った。「差されて押され気味で、先にパッシーブを取られました。日本ではないことです」-。
研究してくる相手のペースになってしまった。「攻め続けていれば、必ず相手にすきが出てくると思う。今度は自分のスタイルを崩さずいきます。こちらもライバルの研究もしっかりしていきたい」と気を引き締めた。
■一番やりたい相手は世界V2のビクトル・レベデフ(ロシア) 全日本合宿(菅平)で練習する高橋=撮影・保高幸子
一番やってみたい選手を聞かれると55kg級で2度世界一に輝いているビクトル・レベデフ(ロシア)を挙げ、「僕が倒したいんです」と威勢がいい。
世界選手権の目標はメダル。「ここでメダルを取らなければ、地獄のような厳しい道が待っている」-。国内屈指の激戦区のフリースタイル57kg級だけに、ここでメダルを獲得し、(定められている代表決定規定により)一発でオリンピック代表の内定を決めたいという気持ちは人一倍強いだろう。
チーム最年少の若い力を爆発させ、持ち前の攻撃レスリングで新旧世界王者たちをなぎ倒すか。2度目の世界選手権。同じ失敗は2度しない。120パーセントを発揮し、世界のメダルとオリンピックのキップをつかみ取る。
《関連記事》
■2015年6月24日: 【全日本選抜選手権・特集】過酷な4連戦を勝ち抜く…男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大)
■2014年9月9日: 【世界選手権第1日・特集(インタビュー)】男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大)
■2014年6月20日: 【全日本選抜選手権・特集】ライバルに2連勝して世界進出…男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大)
■2014年1月23日: 【特集】2020年東京でオリンピック2連覇を果たす!…男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大)
■2012年11月11日: 【全日本大学選手権・特集】55kg級の高橋侑希(山梨学院大)が“3年ぶりの勝利”で1年生王者へ
■2011年8月5日: 【特集】高橋侑希(三重・いなべ総合)が史上3人目のインターハイ3連覇を達成
■2010年10月3日: 【特集】輝く高校三冠王! 高橋侑希(いなべ総合)、保坂健(埼玉栄)、山本康稀(花咲徳栄)
■2010年8月7日: 【特集】3連覇に王手! 50㎏級の山崎達哉(東京・自由ヶ丘)、55㎏級の高橋侑希(三重・いなべ総合)
■2010年4月27日: 【特集】“超激戦区”は1年生インターハイ王者の高橋侑希が優勝! 弟・拓也との兄弟Vも達成
■2009年8月7日: 【特集】1年生王者が2人誕生! 高橋侑希(いなべ総合学園)山崎達哉(自由ヶ丘学園)
■2008年6月16日: 【特集】さえたガッツレンチの連続技…男子53k級・高橋侑希