※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(6月21日、東京・代々木競技場第2体育館)
■女子48kg級・登坂絵莉(至学館大=かつて対戦成績で全敗だった入江ゆきを破って優勝)「おととい、きのうと、攻めている選手が勝っていたと思う。自分も最後まで攻め続けてやろうと思いながら攻め重視のレスリングを心がけた。大会前、決勝は宮原(優)選手との同郷対決になると思ったけど、他の選手も頑張っているので(それが実現できなかったことは)しょうがない。今回で世界選手権出場は4度目。でも3位以内に入ることを目標にしたら入ることができないと思うので大会3連覇を目指したい。
■女子53kg級・吉田沙保里(ALSOK=若手相手にやや苦戦しながらも5度目の優勝)「優勝できたことは本当にうれしい。(若手に少々苦戦したが)若い選手が伸びてきているのは毎年感じている。調整をうまくしてきたつもりだったけど、緊張やプレッシャーはあった。世界選手権に向けてまた直していきたい。(試合内容の悪さに、栄和人監督からは)『飯を食わないからだ』と言われた。普段の生活の中で、しっかりとした食事をとることができていない。年を取った分、影響してくるんだなと思うので、考え直さないといけないです。世界選手権では金メダルを取って今年中にリオ・オリンピックの出場を決めたいです。
伊調馨(ALSOK)
■男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大=本戦とプレーオフを制して世界選手権代表へ)「(泣きながら)うれしい限りです。2試合連続は大変だったけれど、日ごろ練習した成果を発揮した結果です。自分から攻めて、自分の手で勝利を結びつけられたから勝てたと思います。初戦は天皇杯(全日本選手権)に続いて湯元(進一)選手でした。強かったけど、若手が台頭しないと日本のレスリングが終わると思った。湯元戦は一番集中しました。世界選手権は去年5位だった。メダル圏内に入って自分がオリンピックに出たいと思います」
松本篤史(ALSOK)
田野倉翔太(クリナップ)
■男子グレコローマン98kg級・米平安寛(三恵海運=第一人者の齋川哲克が途中棄権する中で優勝)「齋川先輩が棄権して、優勝しなくてはいけないと思った。結果がついてきてよかった。(試合中は)前へ前へ出て自分のペースにしようと考えていました。まだまだ世界で勝てる実力はないけど、もっと練習をして世界選手権で勝てるようにがんばります」