※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
昨年の世界選手権(ウズベキスタン)で、高谷惣亮選手(ALSOK)に負けた腹いせに控室で同選手に熱湯をかけたムラド・ガイダロフ(ベラルーシ)が、2年間の出場停止処分を受けていることが分かった。
高谷は3回戦でガイダロフと対戦し4-0で勝った。次の試合にそなえて休んでいたところ、ガイダロフが近づき、いきなり熱湯を頭にかけてきたという。高谷は頭をやけどした状態で決勝を闘う健闘だった。
ガイダロフはその後の敗者復活戦でラフ攻撃を繰り返して反則負けとなり、順位をはく奪。直後に行われた別の試合の判定に抗議して審判席に殴り込み、止めに入った審判やUWWのデュソン事務総長を突き飛ばすなどした
日本協会はUWWの指示に従い、書面で抗議した。デュソン事務総長は「永久追放もありうる」と話していたが、2年間という短い処分へ。しかし、リオデジャネイロ・オリンピックへの出場は不可能となった。