※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全国中学生連盟を代表して沼尻久会長(前列左から2人目)が出席した顕彰式典
日本と韓国の民間の交流促進を目的に制定された賞で、今年が6回目。全国中学生連盟は毎年、全国中学生選手権の男子の優勝選手を韓国に派遣し、合同練習と試合を通してお互いの技術向上と親ぼくをはかっている。
韓国からアジア・レスリング連盟の梁勇治副会長、釜山レスリング協会の金忠起名誉顧問が、この式のために来日して祝福。日韓の強いつながりを感じさせた。
中学生レベルでの国際交流が25年以上続くケースはあまりなく、持続し発展させてきた連盟の功績が認められた。顕彰式典で高円宮妃殿下は「交流が長く続くのは信頼関係があるから。純粋でさわやかな交流だから長く続く」と、全国中学生レスリング連盟ほか3団体(他は、いずれも教育・文化部門)の受賞団体に祝辞を述べた。 全国中学生連盟役員、日本協会・福田富昭会長、韓国からの来客ら
「毎年、中学生の全国チャンピオンを韓国に送り、心あたたまる歓迎を受けている。最近、韓国(のフリースタイル)は今ひとつ。強くなって、お互いに切磋琢磨していきたい」とあいさつした。
日本協会と韓国協会の役員レベルでも太いパイプがある。これからも中学生の日韓交流を続けていくことは当然だが、沼尻会長は「予算の問題がクリアされれば、女子も派遣して交流したい」との希望を話し、今後の課題とした。
顕彰式典には日本協会の福田富昭会長も姿を見せ、「素晴らしい顕彰を受けることができたのは、沼尻会長が47年間にわたって日韓交流を続けてくれたおかげです。心からお祝い申し上げます」と、長年の労をねぎらった。