2014.09.16

UWWに初の女性副会長が誕生、福田富昭氏の後任はアクロルジャン・ルジエフ(ウズベキスタン)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界レスリング連合(UWW)は9月14日、2人の副会長の新任を発表。一人はナタリア・ヤリギナ(ロシア)で、国際レスリング連盟(FILA)時代から通じて初の女性副会長。UWW(当時FILA)は昨年のオリンピックからの除外騒動の際、国際オリンピック委員会(IOC)に対して女子副会長の就任を伝えており、その公約の実現となる。

 もう一人はアクロルジャン・ルジエフ(ウズベキスタン)で、、勇退した日本協会・福田富昭会長の後任となる。福田前副会長は名誉副会長へ。

 ナタリア・ヤリギナは、ロシア協会会長を務めていたイワン・ヤリギン(1998年に交通事故で死亡)の妻で、2000年からロシア・レスリング協会の理事を務めており、現在は副会長。毎年1月に地元のクラスノヤルスクで行われているロシア最高レベルの国際大会「ヤリギン国際大会」を運営している。

 アクロルジャン・ルジエフはソ連でトップ級の選手だったが、同世代のソ連にはセルゲイ・ベログラゾフなどの世界トップ選手がいたため。世界選手権などへの出場はない。現在はウズベキスタン協会の副会長で、2012年ロンドン・オリンピックではテクニカル・デレゲードを務めた。

 留任した副会長は、アーメット・アイク(トルコ)、ミハイル・マミアシビリ(ロシア)、スタン・ジージェク(米国)。5人のうち2人がロシア人の副会長となった。